それは、早朝。
喫茶リコリコの前で、三人は既に準備を終えていた。
「それじゃ、しばらく私達は学力強化合宿に行ってくるね」
「留守をお願いねぇ」
「分かりました」
そう、喫茶リコリコの面々に挨拶するショウマ、千束、エレン。
3人は、各々がショウマが召喚したブルキャンバギーに乗っていた。
今回の学力強化合宿に向かう際に、電車ではなく。
その理由は。
「これ、忘れがちだけど、これって、ゴチゾウだから便利だよね」
そうしながらも、エレンはそのままもたれる。
その言葉通り、ブルキャンバギーは見た目は完全にバイクではあるが、ゴチゾウであるのは間違いなかった。
その為、運転を行う際には、ある程度はゴチゾウが動いてくれ、普通の長距離運転よりも楽に行える。
「それじゃ、行こうか」
ショウマが、そう二人に聞く。
「そうだねぇ、それじゃ、出発進行!」
千束は、そんなショウマの言葉に対して笑みで答え。
「はぁ面倒」
エレンは、気怠い言葉で返答しながらも、そのまま走り出す。
三人が、向かう学力強化合宿の宿泊施設。
その道中で様々な場所に立ち寄った。
普段の東京で見かけるような都会の景色とは異なり、田んぼや山に囲まれた田舎の風景が広がる中を走る光景というのは、どこか不思議な感覚を感じさせるものだっただろう。
しかし、この三人にはそういった風景など、特に気にならなかったようだ。
道中で、道の駅や公園などを寄る。
そこに売られているお土産品などを食べながら、堪能していた。
「けれど、このブルキャンバギーは確かに楽かもしれないけど、なんでわざわざ電車じゃなくて、これで移動する訳?」
「ふふっ、それはね」
笑みを浮かべながら、千束は。
「昨日!ロード・ムービーを見たから」
自信に満ちた笑みで、答えた。
それを聞くと、エレンは、ジト目で。
「それを私に付き合わせたの」
そう、千束は聞いた。
それに対して、笑みを浮かべながら、頷いた。
「ショウマも、なんでそんな事に付き合うの」
「いや、確かにそれもあるけど。一番気になるのは」
「気になるのは」
「俺達が一緒にいる時にグラニュートが襲撃する可能性があるから。何よりもビターガヴの1件もあるから」
「・・・なるほど」
ビターガヴは、これまでショウマ達が向かう先で、グラニュートは勿論、ビターガヴが現れる可能性がある。
それを少しでも防ぐという理由にエレンも多少は納得したが。
「けれど、だるい」
「そう言わずに、ほら、色々と食べよう」
そう、千束からの提案にため息を吐きながらも、お土産を食べていく。
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子