フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

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出来事出来事

仮面ライダーへと変身したショウマが、最初に行ったのは、グラニュートへの接近だった。

グラニュートに囚われている2人を助ける為に、その脚に力を籠めて、真っ直ぐと跳ぶ。

 

「はぁ!」

 

グミの力によって、強化された脚による跳躍力は凄まじく、一瞬でグラニュートへと接近する事が出来た。

だが、その動きは、グラニュートの方も既に察知していた。

背中にある翼を大きく広げると共に、そのまま真上と、空を飛ぶ。

 

「なっ」「お前のような奴を相手していられるか、悪いが、俺はさっさとこれをエージェントに渡さないといけないからな」

 

グラニュートの、その言葉と共に、翼を広げながら、その場から逃走を行う。

グラニュートの目的は、あくまでも闇菓子の材料である人間を捕らえる事。

そして、捕らえた人間をどこかに運ぶ。

 

「逃がしてたまるか」

 

もしも、2人がこのまま攫われたら、助け出せるのはほとんど不可能。

ショウマは、既にその手には新たなゴチゾウを取りだし、そのままガヴに装填する。

 

『ノビルンググミ!』

 

鳴り響いた音声と共に、ショウマの左腕には、緑色の地面までに伸びた腕が現れる。

それは、ショウマが食べた緑色のグミ、『メロングミ』によって生み出されたゴチゾウ。

新たな左腕を生み出すと共に、ショウマは、そのまま腕を真っ直ぐと振るう。

 

「はぁぁ!」「なっ?!」

 

そのまま腕は、空を飛んでいるグラニュートに向かって行く。

勢いは凄まじく、真っ直ぐと飛んでいるグラニュートを掴む事が出来たショウマ。

同時に左腕は、そのまま縮む。

勢い良く縮んだ腕は、そのままグラニュートに向かって、接近し、そのまま体当たりを行う。

 

「がぁ!?」

 

ぶつかった事によって、グラニュートは怯む。

それと共に、手から零れ落ちたアクリルスタンド。

それは、吉井と坂本が閉じ込められているアクリルスタンド。

そのまま、アクリルスタンドは割れると共に、2人は解放される。

 

「うわっと、えっと、これは」「なっ、嘘だろ!?」

 

アクリルスタンドから解放された2人は、すぐに慌てる。

いきなり空に落下する事になり、慌てる2人。

ショウマは、それを見ると、グラニュートを掴んでいる手を離し、そのままグラニュートを踏み台にそのまま跳ぶ。

 

「がぁ!?」「なっなんだ!?」

 

それと共に、坂本は背後から迫るショウマの気配に近づく。

同時に、坂本は驚く。

 

「ばっ化け物!?」

 

一瞬、その言葉に動揺するショウマ。

だけど、それよりも早く、2人を捕まえる。

 

「うわぁと」「離せ!」

 

2人を捕らえようとしている化け物。

吉井と坂本の目からそう見えても可笑しくなかった。

だが、ショウマは。

 

「捕まっていて、今は危ないから」

「危ないって一体」

 

そう、ショウマの言葉に疑問に思った。

だが、坂本は、すぐに気づく。

ショウマの背後には、別の怪物がいる。

翼を広げ、こちらに襲い掛かる。

 

「化け物同士の戦いかよっ」

 

このままではマズイ。

そう考えていた。

ショウマも、今は両手が塞がっている。

だが、それでも離すつもりはなかった。

ショウマは、近くに『ムニュ』というエフェクトと共に、それを踏み台にして、地上へと目指していく。

なんとか地上へと降り立つ事が出来たショウマは、そのまま2人を降ろす。

 

「しっ死ぬかと思ったっ」「あぁ、本当に」

 

そう、吉井と坂本は息を吐く。

 

「早く、ここから逃げて、でないと」

 

そうしていると、ショウマは、上を見上げる。

同時に、グラニュートがこちらに急接近して突っ込む。

ショウマは、すぐに2人を突き飛ばした。

それによって、グラニュートの突撃を、1人で受け止める事になり、壁に激突する。

 

「あっ」

 

ショウマが吹き飛ばされた事に対して、吉井は、心配になった。

それと共に駈けだそうする。

だが、坂本が、その手を止める。

 

「何をしているんだ」

「何って、言われてもなんとかしないと」

「バカか、お前が行った所で、何が出来るんだ」

「それは」

「あれを見てみろ!」

 

そうしながら、坂本は、その光景を吉井に見せる。

壁に叩きつけられているショウマ。

そんなショウマに対して、グラニュートは、その嘴で貫こうとする。

なんとか、ショウマは、それを防ごうと掴むが、先程の吉井と坂本を助けた際、そして、グラニュートの先程の一撃によって、アーマーの大半が崩れている。

 

「あんな戦いに、お前が何が出来るんだよ」

「それは」

 

反論は、出来なかった。

どんな馬鹿でも、この状況で突っ込めば命がないのは理解出来る。

そう、頭では理解出来ている。

そうしている時だった。

 

『ミャアァァァ!』

「うわっ、なんだ?!」

 

突然、聞こえた声。

坂本は、その声の主を見る。

彼らの足下には、何十体というゴチゾウがいた。

そのゴチゾウ達は、大型の剣を持っていた。

 

「なんだっこれは」

「もしかして、これを渡せってのか?」

「いや、そんな訳」

 

それに対して坂本は反論しようとしたが、まるで肯定するようにゴチゾウ達が叫ぶ。

 

「マジかよ、というよりも、そんな事」

 

そう、坂本は言うが。

 

「分かった、だったら」

 

吉井は、その剣を手に取る。

剣から伝わる重さはかなりあり、持ち上げるのがやっとだった。

それでも、吉井は、すぐに走り出す。

 

「あの馬鹿ったく!」

 

何も考えずに飛びだした。

先程までの坂本の言葉を無視するように。

どうにかしようと考えていると、ゴチゾウの一体が、坂本の手に乗る。

 

「おいおい、マジかよたく!」

 

坂本は、その神堂と言われた頭脳で、この場の打開策を考える。

このまま、逃げるのが得策なのは、分かりきっている。

分かりきっているのだが。

 

「舐められっぱなしなのは、嫌だよなぁ!」

 

そのまま、そのゴチゾウを掴んだ坂本は。

 

「おらぁ!」

 

そのままゴチゾウを、まるで野球の球を思わせるように投げる。

投げられたゴチゾウは、大きく口を開きながら、グラニュートに飛び付く。

 

「なっなんだ、これは、なっ!」

 

そうしている間にも、坂本は次々とグラニュートに向かって、ゴチゾウ達を投げていく。

ゴチゾウ達は、そのままグラニュートにくっつくと共に、ポコポコっと、殴っていく。

 

「っ!」

 

ショウマは、それを見ると共に、グラニュートの腹部に脚を置き、そのまま蹴り上げる。

 

「がぁ!?」

 

その蹴りにより、グラニュートは吹き飛ばされる。

同時にショウマは、その場を下がると。

 

「これっ」

「っ」

 

聞こえた声。

それと共にショウマは吉井の方を見る。

 

「なんで」

 

それは、化け物である事には変わりないはず。

だけど、それでも来てくれた吉井に対する疑問。

 

「いや、僕も分からない。けど、助けてくれたから、だから助けたいと思った」

 

その、吉井の言葉に、ショウマは。

 

「ありがとう」

 

その言葉と共に、吉井から、その剣を受け取る。

かなりの大型の剣であり、機械的な構造が見られる。

この時のショウマは知らなかったが、これは元々、DAが対グラニュート用に開発された兵器の一つ。

ショウマの持つゴチゾウ達のエネルギー構造を理解する為に作成された試作品ではあるが、普通の人間では持ち上げる事だけでも困難である。

その武器の名前は

 

「このガヴブレイドで、守るから!」

 

正式名称は、決まっていないが、ショウマがその場で付けた名前になってしまった。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
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