「裏で取引されている写真?」
蛸のグラニュートが現れた後、ショウマ達が訪ねたのは裏の取引に多く関わっているだろうムッツリーニの元。
彼の元で話を聞けば、何か情報がある。
その疑問があった。
「・・・そう言えば、聞いた事がある」
「何か情報があるの?」
そう、問いかける。
それに対して、ムッツリーニは周囲を見渡す。
千束やエレンに聞かれたくない。
それを察した後、二人は離れる。
すると、ムッツリーニが、手元にある写真を見せる。
「これは」
その写真の内容はかなり過激な物だった。
普段は、そういう事に興味のないショウマもまた顔を赤くする程。
「・・・最近になって現れたライバル。こちらでも撮れない程の写真を撮っており、侵入不可能な場所でも撮る。しかも、どういう訳か無料で配布している」
「無料で?」
ショウマが尋ねると、ムッツリーニは頷く。
「・・・けれど、その利用者が時折行方不明になっている」
「行方不明、それってまさか」
「何か知っているのか?」
「少し」
ムッツリーニの言葉にショウマは少しだが納得が出来た。
ムッツリーニが普段、商売している写真。
それを買っている吉井達の様子をよく見ていた。
吉井は、血涙を流しながら、金が無くなっているにも関わらずに買っていた。
なぜか疑問に思っていたが、その表情はかなり幸せそうな様子。
「もしかして、グラニュートの狙いはそれか」
同時に疑問が解決した。
あの時に撮影した写真を含めて、グラニュートは裏で写真を無料で配っている。
その写真を見て、幸福に感じた者を闇菓子のスパイスにする。
蛸には関節はなく、狭い場所でも通れる事を考えれば、どんな所にでも入る事が出来る。
しかも、あの蛸壺から出る液体で動きを封じて、写真を撮る。
「けど、監視カメラの犯人じゃない」
グラニュートの動きを見る限り、監視カメラを使っている様子がない。
ならば、なぜこの場にグラニュートが現れたのか。
理由を少し考えるが、この旅館には文月学園のシステムが組み込まれている。
「まさか、探さないといけない奴がまた増えるとは」
「・・・聞くが、まさかその犯人を追うのか」
「そうだけど、どうしたんだムッツリーニ」
「そいつは俺も手伝い!」
それは、熱意のある目にショウマは驚きを隠せなかった。
「なんで?」
「決まっている!奴の写真には技術はあるが情熱はない!そして、それを餌にするような外道は絶対に許さない!」
そう、普段は無口なムッツリーニの情熱的な言葉に驚くショウマ。
けれど。
(それって、盗撮じゃないかな、まぁ、今は仕方ないのかな?)
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子