蛸のグラニュートであるグラニュート・スミールはその場から逃げ出す事を考えていた。
スミールは、この文月学園が他の学園の生徒よりも性に忠実な事を知っている。
それは男女の違いはあるが。
その証拠と言うべきか、彼は闇菓子のスパイスを見つける為の偵察で、その姿を見た。
「くそっ、俺はただあの根暗そうな男と、ドリルのような髪をした女のように写真をばら撒いてスパイスを手に入れようとしただけなのに」
危機的状況の最中で出た言葉と共に、スミールはその口から次々と墨を吐いていく。
人間界では、主に白い液体をかかった男女の姿を見て興奮している人間がいた為に調整した墨。
それとは違い、スミール自身が戦闘で使用する黒い墨はその特性はかなり厄介だった。
近くにあった小物にかかると、その墨は瞬時に固まる。
まるで瞬間接着剤にように固まったその墨は、少しでもかかれば動きが鈍くなる。
既に仮面ライダーの情報を得ている為、スミールはその場から逃げる事を考えた。
「少しでも、1秒でも時間を稼ぐ!」
稼いげば、すぐにグラニュート界へと帰還する事が出来る。
周囲は、ショウマが放った氷の息により、逃げ道は完全に塞がれている。
スミールにとって、ここで生き残る道は時間を稼ぐ事だけ。
だが。
「ふぅぅぅ、はぁぁぁぁぁぁ!!!」
迫るスミールの墨を前にしながら、ショウマはゆっくりと息を吸う。
そして、そのまま真っ直ぐと迫るスミールの墨に向けて、息を吐いた。
それはまるでドラゴンの息吹のように。
周囲に放った氷の息吹はスミールの墨が固まるよりも前に凍る。
「なぁ!?」
空中で凍った墨は、そのまま重力に従うように地面に落ち砕ける。
隠せない困惑を余所に、ショウマはそのままゆっくりと歩く。
「さぁ、ここで決めろ。闇菓子と関わるのを止めるのか、それとも痛い目に遭うのか」
それはショウマにとっての最期の通告。
スミールの運命を決める言葉。
それに対して。
「嫌だねぇ!俺は俺の欲望に従う!!!」
それは拒絶の言葉。
それを聞いたショウマは。
「そうか、なら」『カッキーン!アイスイリュージョン!!』
ショウマが、その腰にあるブリザードソルベエゴチゾウのブレードを連続で4回以上回転した。
それと共に、スミールの上空に現れたのはアイスクリームが現れる。
「えっえっぇっ!?」
上空に現れたアイスクリームは、まるでドリルのよう鋭くなる。
それを見たスミールは逃げようとした。
しかし、その脚は凍っており、身動くが取れない。
「はぁぁぁぁぁ!!」
ショウマの叫びと共に、アイスクリームのドリルがスミールを貫いていく。
それによって、スミールはその攻撃によって、完全に氷の中に閉じ込められる。
それは、この戦いと、盗撮犯の事件の終わりでもあった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子