たきなが最初に感じたのは全身に針のように襲い掛かる痛み。
身に纏ったゴチゾウの力によって、人間の限界以上の力を強制的に引き寄せるような電撃が、ヴァレンのスーツを通して伝わってくる。
「っ」
だが、痛みと同時に湧き上がるのは確かな力であり、それが仮面ライダーの力である事は簡単に理解できる。
けれども。
(この姿になっていると、何かがヤバいっ)
直感で感じながらもたきなはそのままヴァレンバスターの銃口を真っ直ぐとビターガヴへと向けて引き金を引く。
「ぐっ」
バンッっと銃口飛び出た銃弾の衝撃はたきなの過ちの象徴である機関銃よりも遙かに強力であり片手で撃った影響で後ろに下がってしまう。
だが、その衝撃に見合った威力は確かにありビターガヴの身体を簡単に吹き飛ばす事が出来た。
「お前っ、痛いじゃないかぁ!!」
ビターガヴは叫びながらもビターガヴブレイドを片手に、真っ直ぐとたきなに向かって襲い掛かろうとした。
痛みの衝撃ですぐにでも気絶してしまいそうなたきな。
しかし、それを無理矢理押さえ込みながら。
「動きは、見えています」
訓練で幾度となく見ていた動き。
本物のショウマが見せた行動パターンが、今のビターガヴと似ている。
だからこそ、ビターガヴの動きを予測すると共にヴァレンバスターの引き金を引く。
「えっあぁぁ?!」
ヴァレンバスターの銃弾は、そのままビターガヴの手に当てると、その手に持っていたビターガヴブレイドが地面に落ちる。
それを見ると、たきなは走り出して、地面に落ちたビターガヴブレイドを拾い。
「はぁぁぁぁ!」「えっ、うわぁぁ!?」
力任せに壁際まで追い詰める。
ビターガヴブレイドの鮫のような刃は、本来の持ち主デアルビターガヴを壁に縛り付ける。
それを睨みながらも、たきなはビターガヴを抑えつけながら、手に持ったヴァレンバスターを構えていた。
『チョコ!』
そう、ヴァレンバスターの銃口にエネルギーが溜まる。
たきな自身の怒りをまるで表現するように。
「待ってッ、反省したから、たすけ「黙れ」っ」
ビターガヴは、すぐに命乞いをするように叫ぶ。
しかし、たきなはまるで容赦なかった。
「それ以上、私のっ、兄の声で喋るなっ」
そう叫びながら、引き金を引いた。
それと共に、引き金は、そのままビターガヴはチョコによる巨大な弾丸によって押し潰され、消える。
戦いが終わった後で、ビターガヴがそこにいたのは、ビターガヴブレイドだけだった。
たきなは、そのビターガヴブレイドを拾いながら。
「・・・凄い力ですね、これがあれば」
危険であるのは理解していた。
けれど、これまで倒せなかったビターガヴを倒す事が出来たヴァレンの力に。
たきなは惹かれていた。
それを気づきながらも。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子