強化合宿は無事に終了した。
盗撮犯とグラニュートの二つの脅威を無事に乗り切る事が出来たショウマ達は、そのままお土産であるお菓子を持っていた。
「いやぁ、それにしても、まさか私達が合宿に行っている間にビターガヴが現れるなんて」
その言葉と共に、会話が今回の一件で現れたビターガヴに関してだった。
ビターガヴは、未だにその詳しい正体を確かめる事が出来ない勢力であり、何時、現れるのか分からない。
まさしく未知な勢力である。
グラニュートも十分に警戒すべき存在ではあるが、グラニュート以上に長く滞在する事が出来るビターガヴの脅威は凄まじい。
「けど、本当にたきなが一人で倒すなんて、凄いね」
「そうだよね、私も一人ではまだ厳しいかもしれないから」
苦笑いをしながら、今回の功労者であるたきなに千束は笑みを浮かべる。
対して、たきなは。
「いえ、その、ショウマさんが訓練に付き合ってくれたおかげですから。それにあの時は必至だったので、その」
その言葉と共にたきなは、どこか彼らに眼を合わせられなかった。
迷いながらも、彼女は。
「彼を死なせてしまった。二人の命を大事にという言葉を守れませんでした」
「たきな、本当だったら、彼らも助けたかったけど、ビターガヴはすぐに自爆してしまう。今は無理かもしれないけど、いつかは絶対に」
「何よりも、たきなが助かった事が一番の成果だから」
そう、ビターガヴの命を奪ってしまった事を後悔している事を言う。
話題に出た時、ショウマと千束も一瞬曇ってしまう。
けれど、ショウマと千束は笑みを浮かべながら許す。
彼らの言葉に対して、たきなはほっとしたのと同時に、隠してしまった事に後ろめたさがあった。
(私は、あの時、ビターガヴを殺す事に躊躇はなかった。何よりも仮面ライダーの力に酔っていた。冷静に考えている今でも、あの力を使いたい衝動がある)
まるで味わった事のない快楽に身を任せるようにたきなは、再び仮面ライダーに変身したいと考えていた。
けれど、あれは何か危険だ。
そう感じながらも。
「どうしたの、たきな?」「もしかして、まだどこか痛む?」
そう、心配してくれる千束とショウマ。
二人の家族と言える彼らからの言葉で。
「…いいぇ、なんでもありません」
たきなが答える事は出来なかった。
少なくとも、この二人の笑顔が守る為に戦う事。
それだけは変わらない事を願いたい。
「だからこそ」
そうしながらも、たきなは誰に会うべきか理解していた。
これを造り出した人物に確かめる為に。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子