強化合宿が終わりを迎えた。
あらゆる面で、様々な問題が浮上した文月学園では、その日、一つの大きな事件が起きていた。
「こっこれは一体」
「おぉ、なんというか、一気に変わったねぇ」
そう言いながら、彼らの視線を向けていたのは、明久の召喚獣だった。
それは、彼らが見慣れているまるでマスコットを思わせる程の三頭身程度の大きさではなく、普通の人間と変わりない大きさへと成長していた。
そして、身に纏っている衣服も大きく変わっており、学ランに木刀という不良漫画に出てきそうな格好から一変、まるで騎士を思わせる甲冑と剣を手に持っていた。
「これ程リアリティがあるなんて、マジの戦争になりそうだなぁ」
軽口を叩きながら、雄二がそのまま明久の召喚獣を軽く叩く。
その衝撃で、ポロリ。
彼の召喚獣は、そのまま地面へと落ちてしまった。
「えっと、これはもしかして」
「「きゃぁぁぁああーっ!?」」
「えぇぇっ!?な、何コレ!?僕の召喚獣がいきなりお茶の間にはお見せできない姿になっているんだけど!?」
身体は仁王立ちのまま頭だけが床に転がった状態になっている。
「ん?ああ、すまん。そんなに強く叩いたつもりはなかったんだが、まさか外れちまうとはな……。待ってろ、今ホチキスを持ってくる」
「雄二、何を的外れなことを言ってるのさ!?くっつけるなら接着剤でしょ!?ホチキスだと穴が開いて痛いんだから!」
「けど、その割には、戦死している訳じゃないよね」
「えっ、あれ、本当だ」
その騒動の最中で気づくと、確かに。
「さて鉄人、これはどういうことだ。知っているんだろ?」
その中で、あまり騒ぎを見ても、あまり動揺していない様子の鉄人に目を向ける。
すると、鉄人は。
「……俺にはよくわからんが、今喚び出される召喚獣は空想上の生き物、もしくは化物の類か何かになっているという話だ」
「お化け、ですか?」
その言葉と共に、千束はそのまま見る。
「お前らも知っての通り、試験召喚システムは科学技術だけで成り立っているわけではない。幾ばくかのオカルト的な要素も含まれているんだ」
「オカルト要素」
ショウマは、そう言いながら明久の姿を見る。
「オカルト要素って、もしかしてだけど、先生」
ショウマは、そのまま鉄人に尋ねると、無言で頷く。
その言葉が意味する限り、そのオカルト要素は、グラニュートに関係している事が理解出来る。
「そう言えば、ショウマ君は変わっているの?」
「どうなんだろう、俺のはあくまでも変身だから変わっていないかもしれないけど」
「ある意味、楽しみだねぇ」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子