フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

220 / 366
2人のヴァレン

新たなヴァレンへと変身すると共に、千束は構える。

 

「さて、それじゃやりましょうか」

 

その一言と共に、千束の手元には青で両端が黄色とオレンジの機械的な弓。

 

ヴラムブレイカーを手に持っていた。

 

「この武器を使えるのか、さて、それじゃやろうか」

 

千束の心臓は高鳴り、緊張が走る。しかし、その表情には不屈の意志が宿っていた。深呼吸を一つして、千束は真っ直ぐと酸賀に接近する。

 

「よっと」

 

酸賀は、その手にあるベイクマグナムの引き金を引く。弾丸が音速を超えて飛び出し、その先には千束の姿があった。だが、千束はヴラムブレイカーのレバーを引き、光の矢を放った。青白い光が眩しく瞬き、千束の意志が込められた矢はベイクマグナムの弾丸と激突する。

 

ベイクマグナムの弾丸とヴラムブレイカーの光の矢。

 

その一瞬の衝突は、まるで爆発のような火花を散らす。千束はその爆発に動じることなく、一歩一歩前進する。

 

「よっと!」『フローズン!』

 

それと共に、氷を纏った脚。

 

千束の足先が凍てつき、まるで氷の剣のように鋭く光り輝いた。その氷の脚を振り上げ、千束は酸賀に全力の蹴りを放つ。

 

「うわっと」

 

その一撃を食らい、酸賀はそのまま吹き飛ばされる。その瞬間、風が激しく舞い上がり、砂埃が舞い上がった。

 

千束の目には勝利への確信が宿っているが、それでも気を緩めることはなかった。この戦いはまだ始まったばかりだと自覚していた。酸賀は再び立ち上がり、ベイクマグナムを構え直す。

 

「いやぁ、千束ちゃんはやっぱり凄いねぇ、けど、まだまだ終わっていないよ」

 

酸賀はその言葉と共にベイクマグナムを再び千束に向ける。その目には挑戦的な光が宿っていた。しかし、その挑発にも千束は動じず、冷静に状況を分析していた。

 

「忘れたの、今のヴァレンは、私達2人だよ」

 

その言葉と共に、千束の隣にたきなが現れる。たきなも同じく新たなヴァレンへと変身しており、その手にはヴァレンマグナムが握られていた。たきながヴァレンマグナムを構えると、その銃口からは冷気が放たれ、周囲の空気が凍りつくような感覚が広がる。

 

そして、放たれた弾丸。

 

「っ!」

 

ベイクマグナムが凍る。

 

その瞬間、酸賀の表情には困惑と驚きが浮かび上がる。

 

これまで経験したことのない強敵に直面し、その心は動揺を隠せなかった。千束とたきなの連携によって、酸賀は次第に追い詰められていく。

 

「これは、まずいねぇ」

 

酸賀の声には焦燥感が滲んでいる。その言葉には、一時的な敗北感と次の策を練る思考が混ざり合っていた。しかし、その思考もすぐに打ち破られる。

 

「そういう事!!」

 

千束はヴラムブレイカーを一振りし、その斬撃が酸賀の身体に凍りつく。その一撃は鋭く正確で、酸賀の全身が一瞬にして凍りついた。

 

「これは」

 

その瞬間、地面に落ちるベイクマグナム。その落下音が戦場の静寂を切り裂き、同時に勝利の予兆となる。千束は素早くそのベイクマグナムを拾い上げ、力強く破壊した。

 

「さて、話をしようか、酸賀さん」

 

千束の声には冷静さと決意が宿っており、その視線には鋭さと強さが感じられた。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。