酸賀は、その身体は完全に氷で身動きが取れなかった。
「いやぁ、これは驚いたよ。まさか、ヴラム君が君にヴラスタムギアを渡すとはねぇ」
「その言葉からして、やっぱり酸賀さんが開発に関わっていたんだね。というよりも」
「グラニュートと手を組んでいた?そうだねぇ、ショウマ君のお兄さんとは研究者仲間だからね」
「えっ」
酸賀の言葉にショウマは思わず驚きの声を出してしまう。
「兄さんが……?」
ショウマの心臓は激しく鼓動し、額からは汗が滲み出ていた。彼の瞳には驚愕と疑念が交錯していた。その瞬間、ショウマの脳裏には兄についての微かな記憶が浮かび上がった。
「ストマック家が?」
ショウマの声は震えていた。その問いかけに対して酸賀は冷たく微笑みながら答えた。
「そうだ。君のお兄さん、ニエルブ君は非常に優れた研究者だ。僕ともかなり気があってね」
その発言を聞いて、ショウマは言葉を失った。彼の心の中には信じられないという感情が渦巻いていた。ショウマは自分自身に問いかけた。
「そんなことが……」
その発言に酸賀以外の面々も驚きを隠せなかった。
たきなは、ショウマの様子を心配そうに見守っていた。彼女の目にはショウマへの深い同情と支えたいという気持ちが映っていた。
「ショウマ君……大丈夫?」
千束は、ショウマに優しく話しかける。彼女もまたショウマの心情を理解していた。
「・・・うん、なんとか、それよりも今は気になるのは」
ショウマは震える声で答えた。彼の目にはまだ疑問と混乱が残っていた。
「そうだね、お兄さんって言うけど、一体誰なの」
「まぁ、そうだよねぇ、ショウマ君には記憶がなかったよねぇ」
酸賀は、その言葉に皮肉めいた笑みを浮かべた。
「ニエルブ君は結構な変わり者だけど、研究者としては優秀だったよ」
「ニエルブ?それってまさか」
ショウマは驚きの表情を浮かべた。彼はその名前を耳にした瞬間、不吉な予感が頭をよぎった。
「そうだよ。ニエルブ君。君のお兄さんだよ」
そこで判明したのが、ショウマの兄の名前。
「ニエルブ兄さん」
それが、たきなを追い詰めた事。
それを聞いてショウマは怒りを覚えた。
ショウマの瞳には深い怒りと悲しみが浮かんでいた。その感情を抑えながらも、彼は酸賀を鋭く見据えた。
「そうだよ、君の事、最近は気になっている様子で」
酸賀が、そのまま話を続けようとした時。
たきなが構えていた。彼女の眼差しは冷たく、決意に満ちていた。
「それ以上はこの場で話さなくて良いですよ。あなたがストマック家に関する情報を話して貰います」
「全く、たきなちゃんは短期だねぇ」
酸賀は不満げな表情を浮かべながらも、その声にはどこか楽しげなトーンがあった。
「今は、これ以上はショウマさんの心を傷つけたくない。それだけです」
たきなはショウマのことを心配している。彼女の言葉には確固たる信念が込められていた。
「そっか、けど、残念」
その言葉が一体、どういう意味か。
その次の瞬間、酸賀の頭が撃ち抜かれた。
「えっ」
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子