ジープは、その手に持つベイクマグナムをショウマ達に向けて構えた。
「それじゃ、さっそくだけど、試させて貰うよ!」
冷酷な笑みを浮かべながら、彼は引き金に指をかけた。
その瞬間、ジープから放たれた攻撃が空間を切り裂くように迫ってきた。
先程までのベイクとはまるで違う弾丸に対して、驚きを隠せなかった。
しかし、その中で千束は瞬時に反応した。
「これは、防がないと!」『フリージング』
千束が、ヴラスタムギアのレバーを操作する。
それと共に、千束の手を伝って、ヴラムブレイカーにも氷の力が伝わる。
そして、地面に突き刺す。
その動作は素早く、まるで風が吹き抜けるような速さだった。
ヴラムブレイカーを通じて、出てきたのは氷の壁。
その壁は、厚く、ショウマ達に弾丸を防ぐには十分過ぎる程だった。
実際に、その壁は周囲の空気を凍てつかせながら、ジープの攻撃を防ぐ。
しかし、その攻撃は次第に氷の壁に亀裂を刻んでいく。
千束はその様子を見つめながらも決して動じず、冷静に状況を分析していた。
「凄いよ、これが仮面ライダーの力か!」ジープはその力に酔いしれながら攻撃を続けた。
彼の目には狂気と興奮が宿り、その攻撃はますます激しくなっていく。
さらに、エージェント達も加わって攻撃を強めていた。
彼らの攻撃は連携を取りながら迫り、千束達の防御を揺るがす。
しかし、ジープの身体に稲妻が走る。
その瞬間、ジープの全身に電流のようなエネルギーが駆け巡った。
同時にエージェント達も消滅する。
その現象はまるで幻影のように、彼らの存在を一瞬にして消し去った。
「ぐっ、まだまだ調整が必要なようだね」
ジープは呟いた。
彼は自身の力を完全には制御できていないことに気づきつつも。
「けれど、お前達に対抗出来る事を知れて、良かったよ」
そう、付け加え、ジープはその言葉を残し、そのまま姿を消した。
周囲には静寂が広がり、戦闘の余韻だけが残されていた。
「・・・まさか、こんな事になるとは思わなかった」
そうしながらも、ショウマの視線の先にいたのは、酸賀の死体。
「・・・死んじゃっているんだよね」
これまで、ショウマは目にする事がなかった死体。
記憶のないショウマにとって、初めて目にする死。
「・・・守れなかった」
「ショウマ君」
「あなたのせいじゃないです」
「けど」
「それを言うならば、私だって同じだよ」
ショウマに続いて、千束は続ける。
「せめて、目の前にいる誰かは絶対に助ける。例え悪人でも。けれど、それを果たす事が出来なかったのは、私の責任でもある」
それに続いて、たきなもまた懺悔するように言う。
「私も、結果的にですが、彼の死に一番関わっているのは私です」
たきなは、ゆっくりと口を開く。
「だからこそ、今は」
「うん、今は彼の静かな眠りを祈って」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子