エクストリームベースボールによる決勝戦が始まった。
文月学園の体育祭の最大の目玉の決勝戦という事もあり、会場は異様な盛り上がりをみせていた。観客席からは色とりどりの応援旗が揺れ、各チームへの声援が飛び交っていた。生徒たちは熱気に包まれ、その雰囲気はまさに学園全体を巻き込むほどのものだった。
「さぁ、皆さまお待たせしました!」
実況者の声が響き渡る。マイクを通じて力強く放たれるその言葉は、会場全体に届き、一層の興奮を引き起こした。
「文月学園の体育祭の最大の目玉、エクストリームベースボールの決勝戦が今から始まります!」
会場全体が歓声に包まれる。生徒たちも観客たちも、興奮の坩堝に沈んでいた。観客席から飛ぶ声援や拍手、そして手拍子が鳴り響き、まるで一体感に満ちた空間だった。
「今回、決勝に進んだのは、Fクラスと急遽外部から参加した謎のチームだぁ!!」
その言葉と共に、ショウマ達の前に立っているのは既にベイクに変身しているジープが立っていた。その姿は威風堂々としており、その存在感は他とは一線を画していた。
ジープの周囲にはエージェント達が立っていた。彼らは整然と並んでいた。
だが、その雰囲気はこれまでとは違った。
エージェントは全身に黒ずくめの装いを纏っていた。
その姿はまるで暗闇の中に潜む影そのものであり、周囲に立ち込める雰囲気は異様な緊張感をもたらしていた。
その顔には、ペストマスクを思わせる不気味な黒い仮面が覆われていた。
仮面には無数の細かい穴が開いており、その隙間からは鋭い眼光が光っていた。
その視線は冷たく、まるで獲物を狙う猛禽類のようだった。
エージェントはその仮面の下で無表情な表情を浮かべていたが、その存在感は圧倒的だった。
その姿は、まるで悪夢の中に現れる悪魔のような不気味さを醸し出していた。
エージェントの持つ武器は、異様な雰囲気を一層強調していた。
彼らの手に持っていた物に、ショウマ達は驚きを隠せなかった。
「あれって」
「ベイクマグナムだよね」
その手にはゴチゾウはセットされていなかったが、それは紛れもなくベイクマグナムだった。
その姿は以前とは異なり、その形はより洗練されたものとなっていた。
銃身は黒光りし、その表面には無数のラインが刻まれていた。
そして、そのグリップには緻密な模様が施され、まるで生き物のような生命感を放っていた。
その姿は、以前のベイクマグナムとは比べものにならないほど強力なものだった。
「ジープの奴は、ベイクへと変身する事になった事でエージェントも進化したんだろう。おそらくは」
ショウマは冷静に分析していた。
彼の冷静な分析力は、これまでの戦いの中で培われたものだった。
「これまで以上に強くなっている訳か」
その言葉に、ショウマは深く頷いた。
彼はその進化の意味を理解していた。
「つまりは、全員がベイクマグナムを使った攻撃を行う可能性があるという事ですか」
「……怖いか、たきな」
そう、たきなにショウマは問いかける。
それに対して。
「以前の戦いで、確かに負けました。けれど、あの時からは私も強くなりましたし、何よりもショウマ君と千束の二人がいますから」
たきなの返答を聞いて、ショウマと千束は笑みを浮かべる。
「俺は仲間外れか」
「あなたは、そもそも味方なのかどうかも分かりませんから」
「まぁ、それはそうだな」
ヴラムはそう言うと、呆れたような笑みを浮かべた。
「ですが、あなたの強さは知っていますから。少しだけ信用しています」
「ならば、信用に応えるとするか」
そうしている間にも、試合の合図がした。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子