ラーゴを拾った翌日。
ラーゴ自身、自分が何もしないのはどこか申し訳ないと考えていた為、彼が働ける為に、喫茶リコリコへとショウマと千束は連れて行く。
「という事で、今日から一緒に働く新人のラーゴさんです!皆、拍手!」
そう、千束は笑顔でラーゴを紹介する。
そんなラーゴに対して、拍手したのは、ショウマだけだった。
他の面々は、それよりも驚いた様子で見ていた。
「えっと、ショウマ様、そのお聞きしたいのですが」
「どうしたのライカン?」
その最中で、ライカンはどこか引き攣った笑みを浮かべていた。
「そちらの方は、その、ラーゴ様で合っておられますか」
「そうだよ、記憶喪失になっている所を拾ったんだ。まだ、記憶を取り戻せていないからしばらくは一緒に暮らしてもらうつもり」
「・・・その、本当に記憶は無くされておりますか」
そう、ライカンはそのまま疑うように目を向ける。
「あっあぁ、もしかして、俺の事を知っているのか」
そこからラーゴは思わず問いかける。
「あっもしかしたらその可能性はあるね、ちょっと、グラニュートの姿になってみて」
「そうだな」
それと共にラーゴは、自身のグラニュートの姿へと変わる。
それを見た他の面々は驚いた顔をしていた。
「ほら、グラニュートの姿だからって、怖がっちゃ駄目だよ」
「・・・いえ、その失礼しました」
それと共にライカンはどこか驚きを隠せない顔をしていた。
「えっ何かあったの?」
「・・いえ、ただの興味本位なので」
「けど、なんか顔、結構怖かったから、そっちのイケメンにしておきなさいよぉ」
「ミズキさんは本当に」
そうしながらも、ラーゴを受け入れる雰囲気が確かに出来ていた。
「・・・どうするの、ボス」「今の所、記憶喪失なのは、本当のようなので、様子見を」
そんなラーゴを見ながら、ライカンとエレンは周囲に悟られないように話す。
そうしながらも、彼らは、ラーゴの正体を既に知っているように見る。
「けれど、記憶喪失なのは良いけど、なんであいつがここにいる訳?」
「分かりません。ですが、ストマック社本社で何が起きたのかは確かです。向こうの皆様にも探りを入れて貰いましょう」
「・・・けれど」
それと共にエレンは、ラーゴを中心に和気藹々としている風景。
だが、エレンにとって、その光景はとても違和感のある光景だった。
「・・・本当に世の中って、残酷な事が多すぎるでしょ」
エレンの一言に対して、ライカンは無言で頷く。
彼自身もまた、同じ気持ちだったからこそ、それ以上は何も言えなかった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子