その日、リコリコで最大の危機に陥っていた。
「マズイです、このままでは」
「あぁ、マズイな」
そう、たきなとラーゴの二人はその話題に対して、重く開いた。
それを疑問と共に、リコリコの他の店員一同に問う。
「赤字ですね」
「赤字だな」
それは、喫茶リコリコの赤字状態である事。
「依頼から出たお金を合算してもこれです。銃弾や移動にかかる経費はどうしていたんですか」
「ヴァレンバスターのおかげで銃弾はなんとかなるし、移動に関してはショウマ君のゴチゾウがなんとかしてくれて、かなり大幅に削っているんですが」
「その浮いた分のお金で、色々と試した結果ですよねぇ」
そうしながら、赤字の原因になっているショウマと千束はそのまま目を逸らすしかなかった。
それに対して、たきなは、呆れながら。
「分かりました。以後、私がリコリコの経費を管理します!」
「それならば、私も手伝おう」
「ラーゴさん、けれど」
すると、ラーゴは、そのままパソコンの操作を行い始めた。
すると、幾つかの情報を見ながら、それと同時に。
「このようにすれば、一ヶ月の間は赤字はなんとか出来るだろ。さらには、そこから売り上げなどを考えれば」
「おぉ!」
「これだったら、凄いですねラーゴさん」
それらを見ていたたきな達は思わず感心した。
「なぜか分からないが、この手の事はなぜか手慣れた気がしたんだ」
「・・・」
「凄いです、計算も完璧ですよ」
「・・・」
「もしかして、ラーゴさんって、結構偉い人だったりするの!」
「・・・」
「これでしたら、私は表で、ラーゴさんは裏方で行えば、瞬く間に赤字も回復出来ますよ」
「ふっ、任せたまえ、私も、この喫茶リコリコの一員だからね」
そうして、わいわいと騒ぐ面々の中で、ライカン達はかなり微妙な顔をしていた。
「どうかしたのか?」
「「「「いえ、なんにも?」」」」
「なんか隠しているだろ、あんたら!」
その態度を見たクルミ達は思わず怪しんでいた。
それと共に、クルミ達は、そのままライカン達に詰め寄る。
「ねぇ、あんたらさ、実際はラーゴが記憶を失う前、知っているんじゃないの」
「・・・それは」
「それとも何か、知られたらマズイのか?」
「なんと言いますか」
「・・・むしろ、このままの方が良いかと思いまして」
「はぁ?なんでよ?」
「世の中、思い出さない方が幸せな方が良い事もあるのよ、実際に」
そうしながら、エレンが見つめた先。
そこには、ショウマとラーゴの二人が立っていた。
ラーゴから叱られているショウマだが、そこに立っていたのは、まるで普通の兄弟のような光景。
それが、エレン達にとっては、決してなかったはずの光景。
だからこそ。
「いずれだとしても、もう少しは」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子