真島が来た事。
その事に関して、ショウマは驚きを隠せなかった。
彼から突然告げられた事実に対して、ショウマもまた、考えていた。
「・・・ショウマ君、ここ最近、何か考えているようですけど、何かあったんですか?」
その様子を不審に思ったたきなは思わず千束に問いかけてしまった。
「あぁ、そのこの前の真島の1件での、ちょっとショックを受けたみたいで」
「ショックですか?」
「そぅ、実はショウマ君って、真島に会った事が会って、結構仲良しだったみたい。だからこそ」
「ショックだった訳ですか」
それも事実だった。
千束もまた、あの時に真島が何を言ったのか。
その意味を理解出来た。
「でも、それはショウマ君が悪い訳ではないよ」
千束の言葉は優しく、ショウマは少し心が軽くなったような気がした。
けれど。
「・・・真島さんの言葉は事実だ。俺は」
ショウマはそう呟いた。
彼は自分の弱さを痛感していた。
その弱さが、いつか周りの人たちを傷つけるかもしれない。
その恐怖が、ショウマの心を支配していた。
その会話をしていた場所から離れた位置にいたラーゴは、その会話を聞いていた。
彼は、ショウマの気持ちを理解していた。
彼もまた、記憶喪失であり、自分が誰なのかを知らなかった。
そして、ショウマの気持ちが痛いほど分かっていた。
「・・・少し外に出てみないか」
ラーゴはそう提案した。
「えっ?」
ショウマは驚いた顔でラーゴを見た。
「少し気分転換が必要だと思う。外に出て、何かをすることで、少しは気が晴れるかもしれない」
ラーゴの言葉は優しく、ショウマは少し心が軽くなったような気がした。
「そうだね、外に出てみようか」
ショウマはそう言って立ち上がり、ラーゴと共に外へ出た。
外に出ると、冷たい風が肌を撫でた。
ショウマは深呼吸をし、少し心を落ち着かせた。
「どこか行きたい場所があるか?」
ラーゴはそう尋ねた。
「どこでも良いよ。ラーゴさんの好きな場所で」
ショウマはそう答えた。
ラーゴは少し考え込んだ後、ショウマを連れてバッティングセンターへと向かった。
バッティングセンターに着くと、ショウマは少し驚いた。
「ここで何をするの?」
「もちろん、バッティングだ」
ラーゴは笑顔で答えた。
ショウマは少し戸惑いながらも、バットを手に取った。
「さぁ、打ってみよう」
ラーゴはそう言って、ショウマを促した。
ショウマは緊張しながらも、ボールに向かってバットを振り抜いた。
しかし、ボールはバットの上を通り過ぎていった。
ショウマは落胆した表情を浮かべた。
「大丈夫だ、最初は誰でも失敗する。もっとリラックスして、楽しんで打ってみよう」
ラーゴは優しくアドバイスを送った。
ショウマはラーゴの言葉を胸に刻み、再びバットを振り抜いた。
今度は、ボールを捉えることができた。
「やった!」
ショウマは歓喜の声を上げた。
「そうだ、その調子だ」
ラーゴも笑顔で拍手を送った。
ショウマはラーゴのアドバイスを受けながら、バッティングを続けた。
最初は失敗が多かったが、次第にボールを捉えることができるようになり、楽しむことができた。
「ショウマ君、楽しかったか?」
ラーゴはショウマに尋ねた。
「うん、楽しかった。ありがとう、ラーゴさん」
ショウマは笑顔で答えた。
ラーゴは満足そうな表情を浮かべた。
だけど、その時。
「・・・まさか、こんなバッティングセンターにあんた達がいるとはね」
「えっ?」「・・・誰だ?」
その言葉と共に、見つめた先。
両肩が露出した黒いドレスに身を包んでいる一方、それを相殺するようなヒールの高いブーツを着用している。
「久し振りね、兄さんっ赤ガヴ」
「ほぅ、この二人が例の」
それと共に、女性と共に、一人の人物が現れた。
その雰囲気からして、ショウマとラーゴもすぐに理解した。
ストマック家からの刺客だと。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子