「・・・これが、本当にたった1人のグラニュートの力なのか」
それは、DAの上層部達が集まる会議。
その議題は一つ。
「えぇ、間違いありません。被害に関しては、このバッティングセンターのみに収まっている為にこちらでの対応だけで済みましたが、戦闘の際に起きた音などを隠す事が難しい部分もありました」
それと共に、被害に起きた時の状況と共に、ショウマとマーゲンとの戦いの際の映像が提出されていた。
それは、ショウマが変身していたオーバーガヴがどれ程の力を持っていたのか。
それが理解出来るだけの証拠は。
「何よりも、当時、確かに天気は梅雨である事は間違いありませんでした。けれど、彼が放った一撃によって、雲は晴れています」
何よりも、オーバーガヴの力を証明したのは、天候を変える程の力。
天高くの雲を、拳圧だけで消し飛ばす程の力。
それが、ショウマの手に入れた力。
その事実に驚愕するDAの上層部達。
故に。
「すぐに処分すべきだっ」
「その通りだっこのような脅威を放置するなどっ」
「いいや、それでは駄目だっ」
それと共に。
DAの上層部達がショウマの力を恐れていることを理解していた。
だが。
「どのようにですか」
楠木は、そのように上層部に問いかける。
「彼、井上ショウマが変身するガヴは既存のライダー達とは比べものにならない程の力を得ました。また、彼の暗殺を行う場合は、おそらくは千束もまた敵対する可能性があります」
「ぐっ」
それは、上層部にとっては目の上のたんこぶであった。
リコリスのファーストの中でも最強とされる錦木千束。
「さらに、現状では同盟関係となっているハーフグラニュート達と敵対する可能性もあります。それを含めても、彼の暗殺は現状は難しいと考えます」
そう楠木は告げた。
「しかし、彼が暴走した場合はっ」
「暴走?仮に暴走した場合でも、彼の力を抑える存在がいます」
それと共に楠木は。
「それもまた、錦木千束です」
「・・・どちらにしても、厄介な存在だ」
それと共に上層部はため息を吐く。
「・・・ならば、現状のままでよろしいですな」
それと共に、彼の処分は決定した。
会議を終えると共に楠木は、そのままため息を吐く。
「お疲れ様です。司令、それで」
「処分はなんとか阻止出来た。最も上の奴らが馬鹿な事をしなければな」
そうして、司令室において、楠木は呟く。
「けれど、信じられません。まさか、たった1人でここまでの力を持つなんて」
「・・・あぁ、確かに敵対すれば確かに危険だ。だが、幸いと言うべきか彼は千束の影響を受けて、決して人を襲わない存在となっている」
「ある意味、彼女のおかげかもしれませんね。けど」
「・・・」
自然と、ある話題も考慮しなければならない。
それを察したようにため息を吐く。
「幸い、グラニュート側の技術も手に入れる事が出来る。それを含めれば、可能性としてはあるはずだ。それさえ出来れば、ガヴの制御は続く」
「彼女の延命。まさか、これまで以上に重要になるとは思いませんでした」
「本当に、厄介なファーストだ」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子