ショウマが、千束が死んでしまう。
そんな事実に、傷ついている最中、ライカンは一人、とある場所へと向かっていた。
それは、街から少し離れた廃墟であり、周囲には誰もいない静かな場所だった。
ライカンはその場所を熟知しており、足取りも軽く進んでいく。
廃墟の中は荒廃しており、瓦礫が散乱していたが、ライカンはそれらを気にせず奥へと進んでいく。
そして、彼はある部屋に辿り着いた。
その部屋は薄暗く、窓もなく完全に閉鎖された空間だった。
ライカンは部屋の中央に立ち止まり、その場で何かを待ち始めた。
しばらく待つと、部屋の奥から足音が聞こえてきた。
「ほぅ、まさかお前から取引を持ちかけるとはな、ライカン」
そう、ライカンに話しかけたのは、一人の男。
金髪のロングヘアーとオッドアイが特徴的なスーツを身に纏った男。
その男を見たライカンはため息を吐く。
「……俺だって、お前と手を組むつもりはなかった。だが、今回の1件を解決するには、お前の力が必要だからな」
「……それは、ショウマ少年の事か」
すると、男はライカンが誰の為に動いたのか理解出来た。
「……あぁ、そうだ」
「……話を聞こう」
それと共に、千束の身に起きた出来事をライカンは話す。
それを聞いた男は顔を歪ませてしまう。
「……なるほどな」
ライカンの話を聞き終えた男は深くため息をつく。
彼は千束のことを知っていたし、ショウマのことも知っていた。
そして、彼は千束とショウマのために何ができるか考え始めた。
「……俺は、お前が嫌いだ。だから、俺はお前を信用していない。けれど、お前は今でもショウマを信用しているだろ」
ライカンは言葉を選びながら男に語りかけた。
彼は男の過去の行いを知っており、それでも協力を求めざるを得ない状況だった。
「あぁ、ショウマ少年は昔の私と同じだ。そんな彼が幸せになる為ならば」
男は静かに答えた。
彼の瞳には強い決意が宿っていた。
「……分かった。なら、手伝ってくれ」
ライカンは男に向かって頭を下げた。
彼は自分ができることは限られていると感じており、男の力を必要としていた。
「もちろん、協力させてもらう、このモッキンバード、ヒューゴ・ヴラドも協力しよう」
それと共に、ヒューゴは、その宣言と共に笑みを浮かべる。
「それで、私に何を盗めば良い」
「正直に言えば、どこから手を出せば分からない。だが、あえて言えばアラン機関に手掛かりがあるはずだ」
「……アラン機関か、確かに私は何度もここに来たが、未だに情報が少ないからな、面白いじゃないか」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子