喫茶リコリコ。
その場所は、本来ならば客で賑わっていたはずだった。
しかし、今は休憩時間なのか、そこにはミカとクルミ。
そして、先程、任務を終えたばかりのたきなが帰ってきたばかりだった。
たきなは、そこで行われていた二人の会話は、アラン機関の事に関して。
それらは、全て、千束の心臓を壊した1件も。
全てが繋がっている事を。
彼女は、たきなは、それを聞いていた。
だからこそ、その違和感に気づくのが、少し遅れてしまう。
「なるほど、ここの珈琲はなかなかに絶品じゃないか店主よ」
呟きながら、店内に何時の間にか、一人の青年が座っていた。
気配を感じなかった事もあり、ミカもクルミも驚きを隠せなかった。
「そう、警戒しなくても良い。今の所、私は味方だ」
「・・・そう言われてもな」
「ミカ様、クルミ様、この男が突然の来店でご迷惑をかけ、申し訳ございます。ですが、その男が言うように現状はこの男が味方である事は私が保証します」
それと共に、ライカンもまた、姿を現れると共に呟く。
その話を聞き、二人は少し警戒を解きながら。
「それで、彼は一体」
「・・・私の古い知人であるヒューゴという男です。職業はコソ泥ですが」
「コソ泥とは失礼だな、君も昔は同じだっただろ。まぁ、今は情報だ」
それと共に、ヒューゴが取り出したのは資料。
その資料を、そのままクルミに投げ渡した。
慌てて、クルミはそれを受け止めながら、その資料を見ると。
「えっ、嘘だろ!なんで、こんな記録を手に入れられたんだ!?」
「どのように技術が発展しても、人間は紙に記録を残したがる。確かにデータならば大容量だが、そのお宝を示す場所までデータではもしもの事があるだろ」
「・・・そのデータは一体」
「人造心臓の設計図だ」
「なっ」
それを聞いたミカは思わず見つめる。
「私はこう見えても情報通でね、なんとか設計図を見つけ出す事が出来た。しかし、データを見る限りでも、材料が足りない」
「そりゃ、人知を超えた物だからな、そんなのを造るのは難しいだろ」
「あぁ、通常ならば不可能だろう。だが、その解決方法が見つかった」
「何?」
「我々の世界、グラニュート界。そこに解決の糸口があったのだ!」
「なっ」
その一言には、さすがに驚きを隠せなかった。
だが。
「なるほど、人知を超えた発明品を造るには、人知を超えた場所を求める訳か。けれど、どうやってだ?」
「既にショウマ君の知り合いを経由で、準備を取りかかっている。だが、この準備には、2ヶ月かかる」
「2ヶ月っそれじゃ千束の」
「タイムリミットギリギリだが、それでも」
「希望はあるのか」
その言葉に、ヒューゴは確かに頷く。
「けれど、それらの鍵となるのは、間違いなく彼女達だ。彼女、千束が生きたいと思えるようにしなければならない」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子