「・・・先程の話、本当ですか」
それと共に、店の奥で隠れていたたきながゆっくりと出てくる。
「たきな」
ヒューゴの会話を聞いたたきなは、そのまま前に出る。
たきなの存在に気づいて、ミカは驚きの声を思わず出してしまった。
しかし、ヒューゴは笑みを浮かべる。
「勿論だ。だが、問題はもう一つある」
「吉松ですね」
「あぁ」
同時にこの1件に大きく関わっていると思われる吉松の名を出す。
「今回の千束の心臓が破壊された1件を含めれば、アラン機関が大きく関わっている可能性がある。今、考えれば、酸賀研造もまたアランチルドレンの可能性はある」
「そんな、いや」
そこまで言われて、たきなもまた、手に持つヴァレンバスターに目を向ける。
グラニュートに対抗するだけの力を持つライダーシステムの生みの親。
そもそも、このライダーシステム自体の開発は、確かにショウマのおかげで研究が進んでいるとはいえ、システムを構築するには、天才でなければ当て填まらない。
それを考えれば、彼がアランチルドレンである可能性は十分にある。
「だから、あの時にビターガヴが現れたんですね。だとすれば」
「おそらくは、ビターガヴを一体だけではないと考えても良いだろう。それを考えれば」
「ビターガヴの妨害があると考えても良いだろうな」
「あぁ、そうなると、この作戦を立てたとしても、どう考えても困難を極める事になるだろう」
「・・・それでもやらなければならないだろうな」
「あぁ」
ミカの呟きにヒューゴは頷く。
彼は冷静な判断力を持っており、困難な状況でも諦めない意志を持っていた。
「・・・その時は私にも」
「あぁ、勿論だたきな」
たきなはミカとクルミの会話に加わろうとしたが、ミカはたきなに向かって微笑みを浮かべて答えた。
彼女の瞳には確信が宿っていた。
しかし、その時だった。
「ふっ」
突如として、ヒューゴが笑いを漏らした。
彼の笑いは冷たく、鋭利なものだった。
その笑い声に皆の注意が彼に向けられる。
「どうかしたのか?」
ミカが問いかけると、ヒューゴはゆっくりと首を振りながら答えた。
「いや、昔のことを思い出しただけだ」
彼は遠くを見つめながら言葉を続ける。その瞳には懐かしさが漂っていた。
「だからこそ、私は今ここで貴方達に協力することにした。今度こそは必ず成功させよう」
その言葉と共に、その場にいた全員がまさしく共同戦線が出来た。
千束を生かす為の人造心臓を作り出す事。
それが、ショウマ自身を生かす事に繋げる為に。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子