千束が始めに口を開きながら、ここ数年の出来事を振り返った。
それは、ショウマが拾われた頃から今日まで。
それと共に思い出した日々は苦しくはあった。
「・・・なんというか、本当に色々とあったねぇ」
千束は苦笑しながら呟く。
しかし、その表情はどこか嬉しそうだった。
そして、その視線は隣に立つショウマへと移動する。
「まぁ、これもきっと良い思い出になるよね」
「ええ」
ショウマは微笑みを浮かべながら頷いた。
「ねぇ、たきなは今までどんな風に過ごしていたのかな?私も聞いていい?」
「えっ?私の話ですか?」
突然話題を振られた。
「・・・私は正直に言えば最初は戸惑いしかなかったですよ」
「そうなの?」
「だって、千束はあんな感じでしょう。ショウマはハーフグラニュートという事で、かなり身体能力で常識知らずだったので」
「「たきなには言われたくない」」
「えぇ」
そんな二人の抗議を聞き流して続ける。
「けど、徐々に慣れてきたんです。不思議と違和感なく溶け込めるようになってきて・・・・・・今となっては楽しいと思えるようになったんですよ」
「あ~なるほどねぇ。そういう事もあるかもなぁ」
「それなら良かった。実は少し心配していたんだけどね」
「心配する必要なんてありません。むしろ感謝していますよ。二人とも」
「・・・・・・ふぅん?」
千束とショウマは顔を見合わせて笑みをこぼす。
そうして、彼らは。
「それで、ここですか?」
「・・・はい」
そうして、目的地に辿り着く。
空を見上げれば、すっかりと夜になっていた。
「・・・それで、たきなはなんでこんな事を?」
そうして、問いかけられた。
そんなたきなは。
「・・・DA本部に戻る事になりました」
「・・・そうなんだ」
それはたきなが喫茶リコリコに来てからの目的だった。
だから、その目的が達成されたのに、あまり嬉しそうじゃなかった。
「それで、何時から?」
その言葉と共にたきなは少しだけ迷いながら。
「明日からです」
「・・・そうなんだ」
それを聞くと、ショウマは少し落ち込む。
だが、それに対して、千束は嬉しそうにしていた。
「だから、今日はここで雪が降ると考えていたのですか」
「そっか、それは少し残念だね」
「だったら」『ブリザードソルベ!ヒエヒエ!』
それと共に、ショウマは既にブリザードソルベに変身していた。
戦いではない時に変身した事に。
「ショウマさん、こんな事で変身しなくても「良いじゃない、たまにはね」はぁ、本当に」
それと共に、ショウマは大きく息を吸い、そのまま吐く。
口から出た吐息は、そのまま空に雪を降らせる。
「・・・綺麗」
「・・・また、見に行きたいですね」
そう、たきなが呟く。
それを聞いた千束は。
「・・・見れたら、良いね」
千束は少し寂しそうに呟く。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子