たきなが、リコリコからいなくなる。
その事を知って、ショウマは嬉しさはあった。
だが、それ以上に、大切な人がどんどんいなくなる。
その寂しさの方が大きかった。
だからこそ、自然とショウマは文月学園に来ていた。
なぜ、ここに来たのか。
それはショウマ自身も分からなかった。
けれど、そこが、喫茶リコリコと同じぐらいに自分の中の想い出がある場所だから。
「・・・これからどうしたら」
何度目の呟きか。
そんな呟きに対して。
「へぇ、久し振りに見たけど、随分と暗そうね」
「えっ、うわっと!?」
突然、声をかけられ、ショウマは思わず目を見開く。
そこに立っていたのは、黒髪の美女だった。
長い長髪に、明るい笑顔。
それは、まるでたきなと千束の二人が合わさったような女性にショウマは首を傾げる。
「えっと、あなたは」
「もぅ、久し振りなのにそういう態度はどうかと思うよ」
「えっと」
戸惑うショウマを余所に女性は首を傾げると。
「・・・そうだった、あなた、確か今は記憶喪失だったよね」
「えっえぇ」
「だったら、改めまして。私はアストラ・ヤオ!グラニュート界ではちょっとした有名人なの」
「そっそうなんですか」
それに対して、ショウマは戸惑いを隠せなかったが、とりあえず頷いた。
「それにしても、なんでここに」
「・・・そうだね、本当だったら、こっちの人間界で色々と楽しみたかったんだけど、今日はあなたに伝えないといけない事があるの」
「伝えないといけない事?」
疑問に思ったショウマは首を傾げると。
「もうすぐ、こっちの世界で大規模な作戦が行われるわ」
「っ!」
それを聞いた瞬間、ショウマは目を見開いた。
「どういう事なんですか」
「・・・私も詳しい事は分からない。けど、銃がどうとかって、あの子が言っていたの」
「あの子?」
「ストマック社の新しい社長、リゼル・ジャルダックから聞いたの」
その時を思い出したのか、アストラは少し嫌そうな顔をした。
「彼女は、人間が壊れる瞬間を見てみたいって」
「えっ」
それには、ショウマも理解出来なかった。
だが、それは目の前にいるアストラも同じ気持ちだったらしい。
「多分、私を通して、あなたに伝える為かもしれないわ。あの子はそういう所があるから」
「・・・聞きたいけど、アストラさんは」
「私は、そんな事は嫌いよ。だからこそ、あなたに頼むの、ショウマ」
それと共に見つめる。
「なんで、俺に、だって」
「・・・だって、あなたのおかげで皆も人間の為に戦い始めれたから」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子