ショウマと千束。
二人が向かった先は、旧電波塔。
日本で最後の大事件の舞台となった場所であり、そこが千束のスマホを通して、指定された場所。
「ここに、人質がいる場所なんだよね」
そうしながら、ショウマと千束は乗っていたブルキャンバギーを降りながら、その場所を見上げる。
「本当はすぐにでも銃の方を片付けたいのに、ごめんね」
「そんな事ないよ。何よりも、向こうの事件は皆がなんとかしてくれる。そんな皆の為にも」
「……そうだね、すぐにでも解決しないとね」
互いの言葉を確認すると共に頷きながら、二人はそのまま旧電波塔の中に入る。
塔の中は、驚く程に静かに、感じる。
カンッ、カンッ。
二人が歩く度に鳴り響く、足音。
人の気配も感じさせない無人な建物で、二人はただ歩く。
「どうやら本当にここだな」
ショウマは周囲を見渡しながら、その中で声に出す。
「……分からない、けれど」
少しの躊躇いと警戒を感じさせる声で、千束は言う。
けれどもそれには根拠を感じさせるものがあるのかは分からない。
二人がそのまま階段を上りながら進んでいき、感じる何かがあった。
それは確かな二人分の気配。誰かの存在を確かに感じる。
それは、ハーフグラニュートとしての直感。
ファースト・リコリスとしての経験。
「……そこにいるんでしょ、出て来たら」
千束の言葉に対して、笑い声と共に近づく声。
それと共に、ショウマ達の前に現れたのは。
「真島、それに」
「……グロッタ姉さん」
そこに現れたのは二つの人影。
それには、ショウマとも千束も見覚えがあった。
「あの時以来だね、赤ガヴ」
「……グロッタ姉さんがここにいるのは、やっぱり」
そうして、ショウマは問いかける。
対して、グロッタは舌打ちをしながら。
「正直に言うと、私だって乗り気じゃないわ。けれどね、社長命令である以上は従うしかないのよ」
「まったく、グラニュートの方も色々と大変だねぇ、まぁ、俺の立場は変わらないけどな」
そうしながら、眼前にいる二人は既に構えていた。
互いに腰にあるベルトに手を伸ばし。
「変身」『カップオン! プディング ヴラムシステム!』
「ふんっ」
それと共に真島が、ヴラムに変身し、グロッタは、本来のグラニュートを露わにした。
「少しは覚悟していたつもりだけど、まさかこんな強敵が現れるとはね」
「……千束、負けられないよな」
そうして、眼前にいる二人に対して、ショウマは問いかける。
対して、千束は笑みを浮かべる。
「当たりまえでしょ、なんだって、私達は最強のコンビだからね」
それと共に、二人は同時に構える。
「「変身!!」」
その声と共に、真っ直ぐと向かう。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子