グロッタは、グラニュートとしての本来の姿を露わにした。
その本来の姿は、人間の形を保ったイカ。
細身かつ滑らかな曲線を描いた女性的な白い体格をしながらも、その口は異常に長く、赤い目を宿し、手には身の丈はあるだろう鎌を持つ。
そんなグロッタに接近していた千束は、その手に持つヴァレンバスターの銃口を向ける。
そんな千束に対して、グロッタはその腕の鎌を振るい攻撃する。
「すばしっこいねぇ!」「うわぁっと!」
それに対して千束は、後ろに下がる事で回避する。
それと同時にグロッタに対して攻撃を行うが、それも簡単に回避されてしまう。
その様子を見ていたショウマが真っ直ぐに向かうが、それを阻止するように真島が立ち塞がる。
「・・・おじさん」「おい、舐めた事を考えているなよ、この場では敵同士。だったら、やる事は分かるだろ」
その言葉を聞き、既に戦いが避けられない。
ショウマはそれに対して一瞬だけ足を止めるが、すぐに再び前へと走り出した。
そして互いに拳を突き出し合い、互いに避け合う。
そして真島のパンチを避けると同時にショウマは背後に回り込み、キックを叩き込もうとする。
だがしかし真島はそれを見ると同時に身体を回転させて避け、ショウマの顔面へと蹴りを放つ。
ショウマは咄嗟に両腕で防御するが、その勢いを殺しきれずに吹き飛ばされてしまった。
真島は追撃を仕掛ける様子で真っ直ぐに接近していくが。
その行く手を遮るようにして銃弾が放たれる。
それは千束から発射された銃弾であり、真島はそれを避けながら後ろへと跳ぶ。
「おいおい、本当に厄介だな、だったら」『ゼリー ヴラムシステム!』
瞬時に真島はゼリーカスタムへと姿を変える。
同時に。
「マズイ!」
すぐにショウマは真島の方へと向かおうとした。
けれど。
「あんたの相手は私だよ!赤ガヴ!」「っ!」
ショウマの前に立ちはだかったグロッタは、その手に持つ鎌が襲い掛かる。
瞬時に、ショウマはその手にガヴブレイドを構えて、鎌を受け止める。
しかし、その時には既に真島の姿は消えていた。
「千束っ!」
千束も、それは分かっていた。
同時に。
「これって、私と相性最悪じゃない」
その言葉通り、真島が、今、変身しているゼリーカスタム。
その能力は、透明化。
千束の最大の武器である動体視力を完全に無効にされている。
さらに、その透明化は、真島自身だけではなく、真島の武器であるヴラムブレイカーもまた透明になっている。
「っ!」
透明になった事によって、ヴラムブレイカーから放たれた矢。
それを避ける事も出来ずに当たってしまう。
「ぐっ!」
そのまま吹き飛ばされて地面を転がっていく。
そのまま壁に激突してようやく止まった。
「クソっ!見えなきゃ意味がない!」
立ち上がろうとしながら呟くが、その声はどこか弱々しい。
それでもなんとか立ち上がろうとする千束を見て、真島は嗤った。
「どうした?もう終わりか?」
その言葉を聞いて怒りが込み上げてくるものの、今はそんな事に構っていられない。
とにかく今は立ち上がって反撃をしなければならないと考える。
そうしている間にも、千束に、その攻撃が迫る中。
「なっ」
建物の壁をぶち破り、現れた存在。
それは。
「たきな!」
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子