「えっ、たきな!?」
彼女が現れた事に対して、千束は思わず驚きの声を出してしまった。
しかし、そんな千束の反応を余所にたきなは千束に目を向けて。
「千束!氷を!」
いきなりの言葉に、千束は一瞬だけ戸惑いの声を出す。
だが、それは本当に一瞬。
すぐにたきなの声に合わせるように。
『フローズン!』
鳴り響く音声と共に、千束はその脚に氷を纏う。
氷を纏った脚は、そのまま近くの壁に向かって蹴る。
「何をしているのかしらね、あの人間は」
その行動に対してグロッタは疑問の言葉を吐く。
けれど、その意味が何なのか疑問に思っていたが。
「これは」
砕け散った氷の欠片。
その欠片は、たきなが現れた事によって照らされた太陽の光に反射し、周囲を輝く。
それだけではない。
砕け散った欠片は、そのまま周囲に散らばると共に当たり、それは姿を消していたヴラムを露わにさせた。
「なっ!」
「よっと」
そのまま、ヴラムに向かって、千束は素早くヴァレンバスターの引き金を引く。
それによって、ヴラムの脚は凍らされ、身動きが取れなくなった。
「これは」
「千束!」「うんっ、ショウマ君!」
同時に、千束とたきなは同時にその穴から出て行く。
なぜ、そのような行動をしたのかヴラムとグロッタは疑問に思った。
けれど。
『ぶにゅん!オーバースマッシュ!』
「っ」
その音が何を意味するのか理解した時には遅かった。
たきなが現れた時から。
千束によってヴラムを拘束した時から。
その一連の行動は、全ては。
「この時の為か!!」
既にオーバーモードとなったショウマが、その拳を構えていた。
油断はなかったが、たきなの登場への衝撃で視線は全てがそちらに向けられていた。
結果、ショウマが放つ必殺の一撃をグロッタとヴラムは回避する事は出来なかった。
「ぐっ」「これはっさすがに不味いな」
それを呟いている間にも、放たれたショウマの拳は眼前にいた二人へと放たれた。
放たれた攻撃によって出来た巨大な穴が出来た。
「うわぁぁ、さすがはショウマ君。とんでもない威力だね」
そうして、見上げた千束は思わず呟く。
壁に、瞬時に凍らせた事によって、地面に落ちるを阻止した。
そして、たきなを千束に掴みながら落下を防ぐ。
それと共に、たきなの方を見る。
「それにしても、なんでたきながここにいるの」
「・・・決まっています。千束とショウマ君を助ける為に来たのだから」
そうしながら、千束は少し恥ずかしがるように目を背く。
「・・・本当に、助かったよ、相棒」
そう、千束は笑みを浮かべながら頷く。
だが、次の瞬間。
先程まで、穴があった場所から、飛び出た影。
「ショウマ君!」
それは、オーバーガヴに変身しているショウマだった。
だが、誰が吹き飛ばしたのか。
見つめた先には。
「あれって、ビターガヴっそれも」
「ショウマ君と同じオーバーガヴっ!」
そこに立っていたのは、黒いオーバーガヴが立っていた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子