「・・・倒せていない」
ショウマは、その呟きと共に自分の拳に違和感からグロッタ達が倒せていない事は理解している。
けれど、まだ終わっていない。
「早く千束と「悪いが、そういう訳にはいかないんだ」っ」
そのまま千束を引き上げようとした。
けれど、そんなショウマの後ろから声が聞こえる。
振り返り、見つめた先。
そこに立っていたのは、一人の男性。
「吉松さん」
それと共に、ショウマは構える。
「その視線から私が敵だと思っているようだね」
「違うんですか」
「そうだね、この状況だけならば今は君の敵である事は間違いない。なぜならば君は千束の才能を無駄使いにさせてしまった人間だからね」
それと共に吉松は腹部を見せる。
そこにあったのは、ビターガヴのドライバー。
そして、その手には。
「なんで、ゴチポットが」
「これもアランの研究成果の一つさ」
その言葉だけを告げて、ビターガヴにゴチポットを装填していた。
そして。
「変身」『オーバーエナジー!』
鳴り響く音声と共に、吉松の姿は変わる。
その姿は、これまでのビターガヴと同じく、ショウマが変身するガヴを模した姿。
ショウマが、変身しているオーバーガヴの色がビターガヴに合わせたような漆黒に染まった姿。
「本当に君は凄いよ。正直に言うと君という才能が無くなるのも惜しいと考える。だが、既に君の才能はこうして新たな形として開花した。ならば、残った才能を生かす為に」『オーバーフィニッシュ!』
吉松は、既に必殺の構えをしていた。
ショウマもまた、それに気づくと共に、吉松と同じように構える。
『オーバースマッシュ!』
ショウマは、その攻撃を避ける事が出来ないと悟った。
吉松が放とうとした。
ショウマの後ろには、千束達が脱出に使った穴があり、避けた場合、吉松が放った一撃が千束達に当たる可能性がある。
「はぁ!!」
だからこそ、ショウマは、その攻撃を受け止めるように拳を放った。
しかし。
「君が良い所は誰の命も助けようとする所。けれど、人間である私にそれをするのは」
互いの一撃がぶつかった瞬間、吉松の呟き。
それが勝負の勝敗を見せた。
「っ」
ショウマと吉松の殴り合いは、ショウマの負けという結果になる。
ショウマは、そのまま吹き飛ばされてしまう。
「ぐっ」
そうして、吹き飛ばされた先。
それは皮肉にも、今回の事件の中心であった延空木まで吹き飛ばされた。
延空木の相輪へとぶつかる。
「はぁはぁ」
ショウマはすぐにでも千束達の元へと向かおうとした。
けれど、その身体はすぐに動く事が出来ず、その場で気絶した。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子