フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

279 / 366
兄弟の力

ショウマは、抱えた千束をそのまま地面に降ろす。

 

千束もまた、ショウマの方へと見つめる。

 

「俺、全部、思い出したんだ」

 

「・・・そうなんだ」

 

それは辛い過去を思い出した事を、千束は察した。

 

けれど、ショウマは。

 

「だけど、嫌な記憶ばかりじゃなかったんだ、だから、それを千束にも聞いて欲しいんだ」

 

「・・・うん」

 

ショウマの言葉。

 

それを聞いた千束もまた頷く。

 

「だから、待っていて。生きて、待っていて」

 

「もぅ、分かっているよ。だから、お願いね、ショウマ君」

 

それと共に千束はショウマに告げる。

 

「皆を、守ってね」

 

その一言でショウマは確かに頷くと同時に、再び見上げながら、走り出す。

 

まるで走り出したショウマは風を纏うかのように走り出していく。

 

それは先ほどの疾走とはまた違った。

 

まるで鳥が羽ばたくように。

 

風を切り裂いていくような疾走。

 

疾風怒濤の勢いで疾走しながら塔の側面を駆け抜けて行く。

 

そうして、辿り着いたのは塔の頂上。

 

そこにはビターガヴがいる。

 

「見つけた!」

 

ショウマはそのまま飛び上がりながらビターガヴに向けて蹴りを放つ。

 

その蹴りはまるで砲弾のように一直線にビターガヴの顔面を捉える。

 

「っ」

 

だが、ビターガヴの今の姿では大したダメージはなかった。

 

その豪腕で、ショウマに向かって、振り上げる。

 

しかし、その攻撃を、ショウマは跳躍する事で躱す。

 

更には壁を蹴りながらそのまま天井を足場に。

 

そして、今度は逆さまの状態で壁を蹴って跳び上がる。

 

まるで縦横無尽の疾風のごとく。

 

ショウマは自在に動き回りながら攻撃を繰り出していく。

 

そして、その度にビターガヴを吹き飛ばす。

 

しかし、それでもまだ決定的なダメージには至っていない。

 

ならばこそ、今度は拳で直接殴りつける。

 

一発だけではない。

 

何度も連続して殴り続けた。

 

だが、それすらもビターガヴには届かない。

 

「なるほど、確かに厄介ですが、どうやら攻撃に決定打はないようですね」

 

「・・・そうだね、けど!」

 

すると、ショウマは地面に落ちている物に目を向ける。

 

それと共に、ショウマは、地面に落ちている物を拾いながら。

 

『チョコ!パキパキ!』

 

「っ」

 

ビターガヴに次に襲い掛かったのは、衝撃。

 

そして、見つめた先には。

 

「それはっ」

 

それは、千束が落ちたヴァレンバスター。

 

そして、もう片方にはチョコダンガン。

 

チョコのゴチゾウの由来の二つの銃を今、ショウマは両手に持っていた。

 

それを持ってるショウマはそのまま撃ち続ける。

 

「貴様っ」

 

ビターガヴもまた攻撃しようとするが。

 

その速度はガヴを上回る。

 

そうして、撃たれながら、ビターガヴは怯み。

 

「っ」

 

隙が出来たのをショウマは見逃さない。

 

そのまま走り出し。

 

「はぁっ」

 

一気に加速するように駆け抜ける。

 

疾風の如く。

 

それは一瞬だった。

 

まるで風のように素早く動いた後で見舞ったのは。

 

ビターガヴの顎を捉えた強烈な蹴り上げだった。

 

「ぐっ」

 

それにより、ビターガヴが後ずさりする。

 

そこから一歩踏み込んで突進する。

 

今度はショウマが攻撃を仕掛ける番だった。

 

「はぁあああっ」

 

その言葉と共に、ショウマはそのまま突進するように前進し。そしてそのまま攻撃を繰り出していく。

 

「ぐっ」

 

それによりビターガヴもまた怯む。

 

そこから一歩踏み込んで突進する。

 

今度はショウマが攻撃を仕掛けたのだ。

 

「はぁああっ」

 

その言葉と共にショウマが攻撃を放つ。

 

今度は足を使って蹴り上げ。

 

「っ」

 

ビターガヴの顔面を捉える。

 

だが、それでもまだ終わらない。

 

「貴様っ!」

 

そうして、ビターガヴもまた反撃しようとした。

 

だが、ショウマの方が早かった。

 

「っ」

 

ショウマはそのまま攻撃を繰り出していく。

 

連続的に撃ち続けていく。

 

「さぁ、どうする」

 

そうして、ショウマは告げる。

 

『わー!わー!CHARGE!CHARGE!』

 

それと共に、ショウマの姿は消える。

 

ビターガヴは、周囲を見渡す。

 

そこには、ショウマの姿はなかった。

 

けれど。

 

「このまま罪を償って自首をするか」

 

だが、確かに存在する。

 

しかし、どこにもいない。

 

「俺に痛い目にあって、警察に逮捕されるか」

 

声だけが響き渡る。

 

ビターガヴは周囲を見渡す。

 

しかし、ショウマの姿は見えない。

 

「どっちにするんだ?」

 

それに対しての、ビターガヴの答えは。

 

「私には私の使命がある」『オーバースマッシュ!』

 

それが答えだった。

 

「そうか、だったら」

 

そうして、ビターガヴの答えを聞いたショウマもまた宣言する。

 

「悪いけど」

 

そうして、ショウマはそのまま移動していく。

 

まるで瞬間移動したかのように。

 

「俺も俺の使命がある」

 

そして次の瞬間にはショウマは、ビターガヴの真横に位置取っていた。

 

「っ」

 

ビターガヴも即座に反応する。

 

だが、やはり遅い。

 

既にショウマは走り出している。

 

「っ」

 

走り出しその勢いのまま壁を蹴って塔の外へと出る。

 

そのまま空中で回転しながら勢いをつけ。

 

そうして、赤いエネルギーのバリアを展開する。

 

まるでそれが地面代わりになり。

 

ショウマはそれを足場にし。

 

跳びながら加速し始める。

 

まるでジェットエンジンのような加速力を得て。

 

そのまま空中で加速しながらそのままビターガヴに向かって迫っていく。

 

「っ」

 

それに対抗するようにビターガヴもまた動き出す。

 

そのままビターガヴもまた攻撃を繰り出そうとする。

 

だが、加速した勢いと共にショウマは足刀蹴りを放つ。

 

それによってビターガヴは吹き飛ばされる。

 

「ぐっ」

 

ビターガヴもまたすぐに立ち直ろうとする。

 

だが、ショウマはそれよりも速い。

 

加速しながらビターガヴの懐に入り込み。

 

「っ」

 

ビターガヴもまた咄嗟に反応するが。

 

既にショウマの方が早い。

 

そのままビターガヴに向かって拳を放つ。

 

「っ」

 

それに対応するようにビターガヴも拳を振るうが力負けしてしまう。

 

その威力でビターガヴは地面へと倒れ伏せてしまう。




今作での、ガヴ・マスターモードに関して。
基本的な能力は原作のマスターモードと同じですが、ここにランゴのバリア生成能力も追加しています。これにより、足場の形成を含めて、その選択肢はかなり広くなっています。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。