ビターガヴを倒した後、変身を解除した女性を見る。
「・・・ さんは、どこにいる」
そうして、ショウマは問いかける。
ショウマの言葉に対して、女性は笑みを浮かべる。
「それをあなたに答える気味はありませんよ」
「・・・そうか」
その言葉を、ショウマは吐く。
それは失望したというよりは予想していた結果だ。
ショウマは、すぐにその場から離れる事にした。
この塔の中に、千束の命を助ける為の人造心臓が保管されている可能性もある。
そう思っていたのだが。
その瞬間だった。
「・・・・・・ッ!?」
聞こえたのは、ショウマの懐にあるスマホ。
そのスマホに対して、疑問に思っていると、すぐに出る。
「もしもし」
『ショウマ様!ご無事ですか!』
「ライカン!!今は『人造心臓が手に入りました』っ」
それを聞いたショウマは、驚きを隠せなかった。
既にこの事件は解決していた事も知る。
「分かった、すぐに病院に向かうから」
それと共に、ショウマはすぐに走り出す。
走り出して、向かった先には千束。
そこには、千束が気絶していた。
「千束っ」
そうして、ショウマは抱える。
それと共に手の平から感じるのは千束の心臓の鼓動が微かになっているという事。
「っ」
それにショウマは焦る。
しかし、焦る気持ちを押し殺すかのように深呼吸を一つ。
そうして、千束を抱えながら走り出す。
目的地は病院。
千束の命を繋ぐにはそれしかない。
「ライカンが言っていた事が本当だったら、すぐに向かわないと」
そうして、千束を抱えると共に、走り出す。
走り出す足取りは軽い。
ショウマの身体能力は常人を遥かに上回っている。
だからこそ、走れば走る程に速度は増していく。
そうして、ショウマは走る。
走り続ける。
走る事によって、ショウマの身体には負担がかかる筈だ。
しかし、それでもショウマの動きは鈍る事はなかった。
むしろ、加速する。
更に速くなる。
風を切るようにして走っていく。
まるで弾丸の如く。
いや、それ以上に。
それはまさに暴風雨。
そう表現するしかない程の疾走だった。
そうして、疾走を続けると見えたのは病院。
それと共にショウマは病院内へと駆け込む。
駆け込んだその場所では。
「ライカン!」
「ショウマ様!まさか、ここまで走って」
「それよりも、千束は、助けられるのか」
そうして、尋ねた。
すると、ライカンは頷きながら。
「えぇ、勿論!すぐに」
それと共にライカンは医者へと連絡をする。
医者もすぐに千束を連れ出し、病室へと運ぶ。
ベッドに横たわる千束。
そして、準備が整ったのを見て。
「ショウマ様、私たちは外で待ちましょう」
「・・・分かった」
そうして、二人は千束の手術が始まったのを見届ける。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子