手術の無事に終えるのを待っていた。
だからこそ、ショウマは自分自身でも気づいていなかった。
彼は、その副作用に気づくのには。
「ふがぁ」
思わず呟いた言葉。
それは、先程まで彼が寝ていた事を示すように。
そのままゆっくりと起き上がると共に、そこは。
「・・・どこ」
ショウマは呟きながらも、自分の状況を確認した。
おそらくは、車の中。
そこの助手席になぜか座っている。
誘拐されたという訳ではない為に、疑問に思いながらもゆっくりと外に出る。
「あぁ、ショウマ君!」
「千束」
そこには、何時もの元気な声で声をかけてくる千束。
「千束・・・良かった・・・本当に良かった・・・」
ショウマは震える声でそう呟きながら、千束を強く抱き締める。その腕の力は、まるで離さないという決意を示すかのように強かった。千束は一瞬だけ驚いた表情を見せたが、すぐに優しい微笑みを浮かべると、ショウマの背中にそっと手を回した。
「ありがとう、ショウマ君。心配かけちゃったね」
その声は温かく、穏やかで、ショウマの不安を一気に溶かしていく。千束の鼓動が直に感じられ、確かに生きていることを実感できる。
「ショウマ君が私を助けるために一生懸命走ってくれたって」
「当然だよ。千束は……千束は……」
言葉が詰まる。ショウマは自分でも驚くほど感情的になっていた。
けれど。
「それで、その千束」
「何かな?」
「ここって、どこ」
ふと、冷静になって、思わず尋ねてしまった。
ショウマは、この場所を知らない。
だからこその疑問を思わず千束に尋ねる。
「さぁ」
「えっと、さぁ?」
「だって、ショウマ君、私が目覚めた後、ずっと手を離さなかったから。
いやぁ、多分もうすぐ死ぬなぁと思って、他の人には死んだ所を見せないように出て行ってもずっと来たからね。
せっかくだから、一緒に旅をしているの」
「・・・俺って、どういう状態だったの」
「あぁ、なんだかぼーっとしていた感じ」
これは、後に知る事になるのだが、ゴチポットの過剰の使用によって、ショウマの思考は一時的に寝ていた。
膨大な力を使った代償として、休眠状態に近く、一日に二度もゴチポットを用いた変身を行った為である。
故に、しばらくの間は回復の為に思考は必要最低限となっていた。
「けど、これからどうしするの」
そう、ショウマは思わず尋ねる。
すると、千束は笑みを浮かべて。
「ねぇ、ショウマ君」
「何?」
「このまま、ちょっと旅を続けようか」
そう言った千束の言葉にショウマは戸惑いながらも。
「・・・うん、俺も知らない世界を見てみたいから」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子