あの事件から、かなり経った。
もうすぐ、桜が咲く季節となり、2年から3年へと進学する頃だった。
しばらくの間はショウマと千束がいなかった事で、騒ぎがあった。
けれど、そんな騒ぎもいつもの日常へと戻っていった。
「ショウマ!銭湯に行こうぜ」
Fクラスで、久し振りの一日。
その日、雄二からの誘いにショウマは首を傾げる。
「銭湯?」
ショウマは、それに首を傾げる。
「あぁ、そう。お前も一緒だぞ」
雄二は、笑みを浮かべる。
「銭湯って何?」
ショウマは不思議そうな顔をして明久に尋ねた。周りのFクラスのメンバーは一瞬沈黙し、顔を見合わせる。
「マジで知らないのか?」
秀吉が驚いた声を上げる。
「銭湯っていうのは、みんなで大きなお風呂に入るところだよ」
明久が説明する。
「まぁ、合宿の時のような風呂だと思えば良い。最近、割引券があってなどうだ?」
「みんなで一緒にお風呂?それって楽しいの?」
ショウマの目が輝く。
「ああ、最高だぜ!広い風呂でくつろげるからなぁ」
雄二が胸を張って答える。
それを聞いて、さらに興味が出てきたショウマ。
「でも……」
ショウマは不安そうに自分の腹部を見つめた。
「……」
自分自身のガヴを見つめる。
自分の力の象徴であるのと同時にコンプレックスの証である赤ガヴ。
すると。
「ショウマ君!せっかくだから行こうよ!」
千束が勢いよく近づいてきて、ショウマの肩をポンと叩く。
「大丈夫だって!お腹のところはタオルで隠せばいいんだよ!」
「え?そうなの?」
ショウマは驚いた様子で自分の腹部を見つめ直す。
「そうそう!男の子同士で裸の付き合いをするの!それが青春ってものよ!」
千束はまるで子供を説得するかのように熱弁をふるう。
「でも……みんなに見られたら……」
ショウマはまだ不安そうだ。
「誰も気にしないって!お風呂に入るときはみんな恥ずかしいのよ!それに……」
千束はショウマに顔を近づけて、小声で言った。
「これもきっと良い思い出になるから!」
ショウマはしばらく考えてから、小さな声で言った。
「……わかった」
ショウマが決心すると、千束は満面の笑みで両手を挙げた。
「やったー!じゃあ決定ね!みんなで一緒にお風呂に入ろう!」
ショウマは千束の表情を見て、少しほっとした気持ちになった。
「そうだ!せっかくだったらたきなも誘おうか!」
「たきなって、確か」
「うん!俺の妹だね」
周囲には、ショウマの妹という事を周囲には言っていた。
「なんだか、一気に賑やかになったね」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子