「・・・デンテ・ストマックがもしも人間界にいるとして、一体、どこにいるんでしょうか」
それが最初の疑問だった。
文月学園にいる事を考えれば、次に疑問に思ったのは彼が今、どこにいるのか。
未だにその姿を見せていないデンテの居場所を、これまで誰も知る事はなかった。
「知っているのは、やっぱり学園長じゃないのか?なんだって、あいつはあの学園の学園長だからな。デンテを一人、匿うのも難しくないだろうよ」
「だとしても、デンテが人間界に滞在出来る時間はそれ程、長くないはず。そう考えれば、人間に化けている可能性はありますが、そんな人物いましたか?」
「・・・」
そうして、ふと、クレタは思い出す。
「なぁ、そう言えば、人間の時でもグラニュートとあまり変わりない怪力は出せるんだよな」
「まぁ、それは可能だと思いますがが、いきなりどうしたんだ?」
「人間離れをした行動をした奴らから調べたら、分かるんじゃないのか?」
「・・・人間離れをしているですか」
すると、朱鳶がふと文月学園で出会った面々を思い出す。
だが、それは文月学園の担任の教師を含め、どういう訳か文月学園の生徒達は高い身体能力を誇っている。
それこそ、ハーフグラニュートであるはずの彼女達でも気づかない程の隠密行動をしているムッツリーニが、その代表例だ。
「なんていうか、あの学校って、結構ヤバくない?」
「それを言われたら、確かに」
「だけど、そう言われたら、気になる奴は一人だけいるぞ」
そうして、クルミがパソコンに映し出したのは、一人の人物。
「西村先生?」
「そう、文月学園の体育教師兼生活指導主任」
クルミは画面に映し出された西村の顔写真を見ながら続ける。
「あの人は怪力だし、人間離れした耐久力も持ってる。それに、ショウマのクラスの担任だったりたし」
「でも、それがデンテだっていう確証はあるのか?」
クレタが首を傾げる。
「あるわけないだろ。ただの直感だ。でも考えてみろよ。ショウマは人間界で生まれ育った混血児だ。デンテがショウマの祖父の弟なら、当然ショウマのことも気にかけてたはずだ。で、ショウマの通う学校に潜り込んで見守ってたんじゃないか?」
「なるほど……」
朱鳶が腕を組んで考え込む。
「確かにあり得る話ですね。あの人の強さは異常ですし、しかも教師としての立場を利用してショウマの周囲に目を光らせることもできる」
それと共に出てきた可能性に対して、一同は驚きを隠せなかった。
「・・・それで、確かめるのか、どうやって」
「・・・それが問題なんだよな」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子