エレンが、文月学園に入学してから、数週間。
彼らの日常は、大きく変わる事は、特になかった。
最初は、気怠い雰囲気をしていたエレンだが、学園の雰囲気に、徐々に慣れてきた。
エレン自身、当初からショウマの護衛を目的に行動をしていたが、ハーフグラニュート故の差別。
その影響もあってか、彼女は、文月学園での学生としての生活をわりと楽しんでいた。
そんな放課後。
「それじゃ、エレン!今日はこの店に行こうよ!」
「あぁ、無理でしょ、今日、バイトあるから」
「ぶぅ、仕方ないなぁ」
そして、千束と共に、なぜかエレンと仲が良い。
それは、雰囲気なのか。
正反対の性格なのか。
どこかショウマと似ている千束に、エレンは気を許している。
「そう言えば、ショウマは」
「あぁ、今頃、明久君達とバカをやっているんじゃないのかなぁ」
そう、ショウマが、最近、一緒に行動している彼らの事を思い出す。
彼らは、世に言う馬鹿である。
だが、悪友と言える関係でもあった。
純粋な性格をしているショウマは、かなり高い身体能力を持っていた。
「というよりも、ショウマの奴、結構大変な目にあっているけど、わりと平気そうだよね」
「ショウマの場合は、純粋と言うべきか」
それは、先日の事。
ショウマが、二人と登校したという事で、何時の間にか異端審問が始まっていた。
後の、FFF団と呼ばれる彼らだが、まだ結成した間もなかった。
故に、その処刑方法を発表されたのだが。
『紐なしバンジー?ここから跳べば良いの、よっと』『えっ、なんで飛んで無事なの』『というよりも普通に着地した?』
FFF団による数多くの処刑方法は、ショウマにとっては、痛くも痒くもなかった。
彼に有効な処刑方法が分からず、どう対処したら良いのか分からなくなった彼ら。
その結果。
『ショウマ君の年齢は小学生。そして、お二人は保護者というのは』『かなり羨ましいがっ仕方ないっ』
処刑が出来ない為に、ショウマは特例として認められた。
というよりも労力の無駄であり、人柄も含めて、例外として認められてしまった。
後の歴史でも、ショウマのような人物が現れる事はない。
「それにしても、グラニュート、あんまり出てこないよねぇ」
「まぁ、こっちで次々と行方不明になっているからね。それで警戒しているんじゃない」
そう、エレンは呟きながら、窓の外を見る。
すると、そこには。
「うわぁぁぁどいたどいたぁぁ!!」「ほら、さっさと行きなさいよ!」「・・・」
かなり、荒い運転をしている車が走っていた。
そして、その後ろには。
「待てぇぇぇ!!」
仮面ライダーに変身していたショウマが、バイクに乗って、追っていた。
その光景に、エレンは、舐めていた飴を落としてしまった。
「・・・何をやっているの、あの馬鹿」「うわぁぁ」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子