店の窓から見える夜空には、昼間の桜の花びらが静かに舞い散っていた。花見を終えた後の店内はどこか穏やかな雰囲気に包まれていた。
ショウマはカウンターに座りながら、雑誌を覗き込んでいた。
花見を終えた後、三人は、とある計画を行っていた。
彼らが向かう先。
それは、ハワイ。
「まさか、ショウマ君がハワイの旅行券を手に入れるなんてねぇ!」
「けれど、ハワイって、どういう所か知らないけけど」
「それだったら、やっぱりハワイと言えば、これだよね!」
「ロコモコ?なんだそれ」
ショウマは眉をひそめながら言った。雑誌に載っていた写真には、ご飯の上にハンバーグと目玉焼きを乗せた料理が映っていた。
「あれだよ!ご飯の上にハンバーグと卵を乗せたやつ!めっちゃ美味しそうじゃん!」
千束は目を輝かせながらページを指差した。
「なるほど……」
ショウマは興味深そうに頷いた。
「人間界には本当に変わった食べ物があるんだな」
「そりゃそうだよ!でもショウマ君はこういうのには全然興味ないんでしょ?」
「いやいや、このお菓子とか興味深いぞ!」
ショウマが指差したのは、ハワイのデザート特集。
「パンケーキにクリームパフ!それにアサイーボウルなんて、見た事ないよ!あぁ、ハワイ!一度行ってみたいな……」
「まあね。確かに甘いものは美味しいけど……」
千束は肩をすくめながら言った。
「でもさ、やっぱりハワイと言えばロコモコでしょ!」
「まぁ、確かにそれは美味しそうだね」
ショウマは苦笑いしながら答えた。
「二人共、浮かれていないで、仕事、行きますよ」
そう、たきなは呆れたように言う。
数分前、DAから指令が出ていた。
それは、この付近に現れた強盗の逮捕である。
その内容は、たきなが主に聞いており、ショウマと千束は先程までハワイの旅行雑誌へと意識を向けていた。
「えぇ、ショウマ君も一緒にやるのぉ」
そうしながら、たきなの言葉に千束はため息を吐く。
「今回の強盗ぐらいだったら、楽勝じゃないの?」
「えぇ、けれど、ショウマさんがいれば、その分、強盗は早く捕まえられます。それで旅行の準備は出来ますから」
「んっ?」
その言葉に千束とショウマは首を傾げる。
「私も浮かれていますから」
たきなの一言を聞いて、千束は笑みを浮かべる。
「よっしゃぁ!!さくっと捕まえて、ワイハ計か「かっ金を出せ!」・・」
そう、千束の言葉と同時に、入って来た人物。
それこそが。
「あっ強盗だ」
これから、捕まえようとした強盗だった。
一瞬だけ、驚いた一同。
だが。
「なっなにを、ふぎゃぁ」
「よっと」
店の天井から降りてきたゴチゾウの一匹が、強盗の上に落ちる。
それによって、強盗は、戸惑う。
その間に銃を奪っておく。
「わぉ、これって新記録じゃない」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子