「さてさて、新メニューはどうしようか」
ショウマはカウンターに並べられた様々な形のカクテルグラスを見つめながら呟いた。
透明な丸いグラスに細長いスリムなグラス、そして底が広く上に向かって細くなるティアドロップ型のグラスなど、種類は豊富にある。
「やはり季節に合わせたものが良いでしょうね」
たきなは冷静に答えるが。
ショウマはその目はキラキラと輝いている。
「俺、こうやって、自分で新しいお菓子を作るのは初めてだから……緊張する」
「そうですね、私も初めてですが」
「たきなさんも?」
「はい」
「じゃあ、二人とも初心者なのか」
「そうですよ」
「そっか」
ショウマは安堵の表情を見せた。
「でも安心してください」
「え?何を」
「私がちゃんとサポートしますから」
「ありがとう」
「ただいま~!って何してるの?」
ちょうどその時、店の扉が開き、千束が入ってきた。
右手に大きな紙袋を抱えている。
「おかえりなさい」
「お帰り」
「ただいま!って、なんだか、集中しているようだけど、何してるの?」
千束は興味津々といった様子で近づいてくる。
「今度の新メニューのために、カクテルグラスで何かできないかと思って……」
ショウマが説明すると。
「なるほど!いいじゃん!ショウマ君らしい発想だねぇ」
千束は嬉しそうに言った。
「どんなのがいいと思いますか?」
「う~ん、そうだなぁ……」
千束は腕を組みながら考える。
しばらくして。
「これだろう!」
そうして、作りだしたのは、茶色のソフトクリーム。
ただし、その形を見て。
「そこから離れましょう」
「人は成功体験から離れないのよぅ」
「イノベーションを起こしましょうよ」
そうして、たきなが呆れるように言う。
ショウマは頭の中で次々とアイデアを巡らせていた。
ゴチゾウというのは、彼が「赤ガヴ」と呼ばれる特殊な能力で生み出す小さな食べ物のような存在だ。
形は様々で、一口サイズのケーキやクッキー、さらにはアイスクリームのようなものまである。
「ゴチゾウ同士を組み合わせたら……」
ショウマは小声で呟きながら、ゴチゾウを次々と取り出しては並べてみる。彼の周囲には様々な形と色をしたゴチゾウが積み重なり、まるで小さな食べ物の山ができていた。
「うーん……何か足りない気がする……」
彼は眉間にシワを寄せて考え込む。するとふと、春の季節と喫茶リコリコの常連客たちの好みが頭に浮かんだ。
「そうだ!」
ショウマは突然立ち上がり、厨房へと走った。冷蔵庫を開け、中から桜の花びらを散らした白い餡を取り出す。続いて棚からもち米を取り出し、テーブルの上で丸めていく。
「これならどうだろう……」
彼は先ほど並べていたゴチゾウのモチーフとなった駄菓子を包んだ。
「おぉ、なんだか面白いのを考えるねぇ!ショウマ君!」
「・・・」
千束に褒められて、嬉しそうにするショウマ。
すると、たきなは。
「・・・私も」
すると、やる気を出した。
そして、目に向けたのは、桃。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子