「なるほど!それじゃあ、私もやってみます」
たきなはショウマのアイデアに触発され、冷蔵庫から桃を取り出した。
彼女の瞳がキラリと輝く。
「私はこのカクテルグラスを使ってみようかな……」
たきなは棚から透明なカクテルグラスを取り出した。
そのグラスと桃を比べて、見ていく。
ショウマはたきなの様子を見つめていた。
すると千束が笑いながらショウマの背後に回り込んできた。
「ショウマ君、ショウマ君!はい!お疲れ様!」
千束は片手に牛乳の瓶を掲げた。
「ん?どうしたんですか?」
「いやぁね。さっきからずっと動いてるし。ちょっと休憩しないか?だからさ」
「あーありがとうございます」
ショウマは千束から受け取った牛乳の瓶を眺めて首を傾げた。
「でもなんで急に牛乳なんですか?」
「それはもちろん、疲れた時には糖分とカルシウムが必要だからさ!」
千束はニヤリと笑った。
ショウマは納得したのかしていないのか分からないような表情で一口飲む。
そしてまたたきなの動きを見る。
そこには、たきながスイーツを作る過程。
その先を、小さな体格故に、その様子を見る事が出来るゴチゾウ。
そんなゴチゾウが、スイーツの製造過程を見ながら、どんどん顔色を青くしていた。
それにショウマが気づいて首を傾げる。
ゴチゾウは慌てた様子で警告する。
次の瞬間。
「これは……」
ショウマが言葉を失ったのは当然だった。
カクテルグラスの上には、桃がそのままグラスに乗せられ、その上から白い生クリームが塗りたくられていた。
それにより——
「プッ……ククク……」
ショウマの隣で千束が肩を震わせていた。彼女はすでに爆笑寸前の状態だった。
「なんだ……これ……」
ショウマが言いかけた瞬間、
「あっ!」
千束が何かに気づいたように声を上げた。
その瞬間、ショウマと千束は同時に牛乳を吹き出した。
「ゲホッ!ゴホッ!」
「プハッ!ハハハハハハ!」
二人の反応を見て、たきなは不思議そうな表情を浮かべた。
「どうしたんですか?」
たきなは自分の作ったスイーツを指差しながら尋ねた。
「いや……これは……えっと……」
ショウマは言葉を選びながら、何とか説明しようとした。
「これは……その……」
しかし言葉が出てこない。どう伝えるべきか迷っているようだった。
一方の千束はというと……
「だーっはっはっは!」
床を両手で叩きながら爆笑していた。
「最高!最高すぎ!」
笑いすぎて涙を流しながら、千束は何度も同じ言葉を繰り返した。
その様子を見て、ショウマもとうとう我慢できなくなった。口元を押さえながらも、笑いを堪えきれずにいた。
たきなはそんな二人の様子に困惑し、首を傾げた。
「何かおかしいことでも……?」
「いや、そうじゃないんだけど……」
ショウマは顔を赤らめながらも説明を試みた。
「その……桃とクリームの組み合わせが……ちょっと意外というか……」
どう伝えたら良いのか、ショウマはしばらく悩む事になる。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子