ショウマの家から逃げた真島は、そのまま追跡を振り切る事が出来た。
だが既に深夜であるが故に街灯すらついていない路地裏に着地すると二人の影が見えた。ジープとグロッタだ。
「どこで油を売っていたんですかぁ、真島?」
「随分と赤ガヴと仲良くしていたようじゃない」
グロッタとジープの姉弟は、揃って真島に詰め寄った。
「お前らか。何の用だ?」
真島は不機嫌そうに返した。
「何の用?決まっているだろ、赤ガヴを始末しに来た」
グロッタが怒りを露わにする。
「あいつを始末しないと、シータを取り戻せないっ!何よりも、あいつのせいで私達は酷い目にあっている!」
ジープもそれに続く。
「ふっ……お前達は相変わらずだな」
真島は冷笑した。
「まさか、赤ガヴを始末せずにおくつもりか?」
「そうだな、少なくとも」
真島は手の中のプリンテゴチゾウを掲げた。
「こいつには利用価値がある。今はまだ殺す必要はない。それに……」
真島は意味深に続けた。
「あの坊主には面白いものが宿っている。それを確かめるのも一興だろ」
グロッタとジープの表情が歪んだ。
「どうやら、裏切ったようだね」
「裏切る?それは違うだろ。俺もお前達も。互いに利用価値がなければ始末するだけ」
真島の言葉に二人は殺気立つ。
「・・・言われてみれば、そうね、だったら」
「ここで殺されても、文句は言えないよねぇ!」
その一言と共に、グロッタは本来のグラニュートとしての姿に。
ジープは、そのまま、ベイクへと変身した。
完全に戦闘態勢を取った二人に対して、真島は未だに余裕の表情だった。
「それじゃ、俺も」
路地裏に緊張が走る。
真島は静かにヴラスタムギアを腰に巻きつけた。
「まさか、赤ガヴから貰った程度の力で勝つなど」
グロッタが嘲笑う。
「甘いな」
真島は手に持ったプリンテゴチゾウを高く掲げた。
「この程度の力では、まだ足りないようだな」
ヴラスタムギアの中央にプリンテゴチゾウをセットし、上部のプリンを押し込む。
その瞬間——
足元から白い皿状のエフェクトが出現した。
「何っ!?」
グロッタとベイクが驚愕する中、真島はそのエフェクトの取手を掴んで上に引っ張る。
ジャキンッ!
金属的な音と共に3段のケーキスタンドが現れ、上から順に生クリーム、イチゴ、マンゴーが高速で盛り付けられる。
『デザートオン!ドロップミー!ドロップミー!ディッシュアップ!』
真島の全身が銀色の光に包まれる。
『メイキング!メイキング!スイーツメイキング!』
グロッタが叫ぶ。
「これは!?」
ベイクも動揺を隠せない。
「こ、こんな力が……!」
真島は冷酷に宣言する。
「変身」
『コンプリート!アラモードモード!ボナペティ!』
レバーが倒されると同時に、プリンカスタム同様のガラスコップ状バリアが展開。
内部に巨大プリンを模したエネルギーが充填され——
ザッパァーン!!
巨大なスプーンがバリアを突き破って現れ、内部のプリンエネルギーを豪快に掬い上げる。
掬い取られたエネルギーが真島の全身を覆い尽くし、素体スーツが形成される。
その直後——
シュババババッ!!
無数のスプーン・クリーム・フルーツが飛び交い、装甲として装着されていく。
最後に胸元に銀のスプーンが刺さった巨大プリンアラモードが装着され、変身完了。
仮面ライダーヴラム アラモードモード。
銀色のプレート状ボディに金の縁取り。
胸部にはプリンアラモードユニット。
首元からはカラメルソースを思わせる襷が伸び、背部まで装飾として延びている。
頭部にはイチゴとチェリーを模した尖ったアンテナ。
そして——
パチンッ!
「デザートタイムだ。お前らの苦痛を楽しむ時間だ」
ヴラムは、ゆっくりと構えた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子