「ショウマ君、千束ちゃん!ちょっといいかな?」
放課後、明久がショウマと千束に声をかけた。いつもの屈託のない笑顔だ。
「ん?どうしたの、明久くん?」
「何かいいことでもあったんですか?」
千束が明久に近づき尋ねると。
「ひだまりってカフェに行ってみませんか?そこのお菓子がとっても美味しいんですよ」
姫路の言葉に、ショウマがぱあっと顔を輝かせるのが見えた。
「お菓子!本当に!」
「へぇ、ひだまりって聞いた事ないけど」
「まぁ、かなり小さな店だからな。けれど、駄菓子が結構あって俺たちにとっては天国なんだ」
「駄菓子!」
明久の言葉にショウマが再度反応し、千束も「そりゃいいね!ショウマ君も喜ぶし」と乗り気になる。
「あ、千束。どこへ行くのですか?」
「ああ、たきな。いいところに来たわね。ショウマ君が気になるお店があるみたいだから一緒に行かない?」
「お店……ですか?構いませんが」
千束が説明すると、たきなは少し考える素振りを見せたが、特に異論はないようだ。
ショウマは既に足取りも軽く、早く行きたそうにうずうずしている。
「ひだまり……お菓子……駄菓子……!」
ぶつぶつと呟きながらも、その顔には抑えきれない期待が満ち溢れている。
「こらこらショウマ君、よだれ拭いて。すぐそこだから」
千束が苦笑しながらショウマの口元を拭う。
「だって千束さん!駄菓子って言ったら色々あるんでしょ?何があるか楽しみだなぁ!」
まるで子供が遊園地にでも行くかのようなはしゃぎっぷりだ。そんなショウマを横目に、たきなが呆れたように呟いた。
「本当にショウマはお菓子のことになると目の色が変わりますね。……まあ、それだけ純粋なのかもしれませんが」
数分後。一行は「ひだまり」の前に到着した。
小さな看板と、手作り感あふれる可愛らしい外観。扉を開けると、ふわりと甘い香りが鼻をくすぐった。
店内は想像以上に広く、壁際やテーブルの上には色とりどりの駄菓子が所狭しと並べられている。懐かしいパッケージのものから、見たこともない新商品まで、種類も豊富だ。
「わあっ!」
ショウマが思わず感嘆の声を上げた。
キラキラと目を輝かせ、まるで宝の山を見つけた冒険者のように店内を見渡している。
「見て見て千束さん!あんなにたくさん!グミに、チョコに……ポテトチップスもある!あっちは何だろう?知らないお菓子がいっぱいだ!」
ショウマは我慢できずに駆け寄り、一つ一つの駄菓子を手に取っては嬉しそうに眺めている。その姿は完全に無邪気な子供そのものだ。
「ふふっ、ショウマ君ってばホントにお菓子が好きなんだねぇ。こんなに喜んでくれるなら誘った甲斐があったよ」
千束は満足そうに笑いながら、はしゃぐショウマを見守っている。
たきなはそんな二人を眺めつつ、冷静に店内を見渡した。
「いらっしゃい、あれ、今日は沢山のお客さんがいるね」
「おっ店長」
それと共に、ひだまりの店長が現れる。
未だに、その関係が知られず。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子