ベイクの言葉から判明した全てのグラニュートの力を使えるという事実に、ショウマ達は危機感を募らせた。圧倒的な数の暴力と多様な能力に対抗するには、こちらも最大限の力を発揮するしかない。
「培ってきた。けれど、それは私達もだよ、ショウマ君」
千束が隣に並び立ち、伝える。
その言葉に対して、一瞬疑問に思った。
けれど、未だにゴチポットに入っていないゴチゾウをショウマに見せる。
それを見た瞬間。
「……分かった」
ショウマは頷き、ゴチポットを取り出す。覚悟を決めたその瞳に迷いはない。
『マスターテイスト!』
ガヴブレイドとゴチポットが一体化し、眩い光がショウマを包み込む。これまでに集めた全てのゴチゾウのエネルギーが一点に集中し、ショウマは仮面ライダーガヴ マスターモードへと変身を遂げた。
「おぉ、ようやく、見せてくれるんだ、君の最強の姿を」
ベイクは余裕の表情で拍手を送る。
「あぁ、見せるよ、俺の俺達の最強の姿を」
ショウマの言葉と同時に、ベイクは周囲に無数の魚を召喚し、その群れをショウマへと向かわせた。
「果たして勝てるのかなぁ!君のその最強の姿に」
魚の群れが牙を剥き、ショウマを飲み込もうとする。
「言ったはずだ、俺達のだと」
その呟きと共に、ショウマの手に現れたのは、鮮やかな赤色をしたトマト型の手榴弾。
それは紛れもなくお菓子ではない。
「なっ」
ベイクが驚愕の声を上げる暇も与えず、ショウマはそれを力強く投擲した。
手榴弾は群れの中へと吸い込まれるように突き進み、次の瞬間、盛大な爆音と共に破裂した。
爆風が魚の群れを吹き飛ばし、焼き払っていく。その熱と衝撃で次々と消滅していく魚達。
「馬鹿な、マスターモードの情報はニエルヴ君から聞いていた。あれは、ショウマ君のゴチゾウを集結した能力だ、けれど、あのようなお菓子は……」
ベイクは一瞬戸惑いを見せる。
「お菓子!しまった!」
「気づいても遅い」
爆炎と煙が立ち込める中、ショウマは既にベイクの背後へと回り込んでいた。
マスターモードが発揮する超加速。その速度は人間の目では捉えきれない。
ショウマの手には、ハンバーグの形をした巨大なハンマー「ブンボーグハンマー」が握られていた。
そのハンマーを高く振り上げ、ベイクの背中へと渾身の一撃を叩き込もうとする。
「ぐっ!」
だが、ベイクは咄嗟に分身能力を使い、自身の幻影を生み出して攻撃を受け止めた。
それでも、衝撃の全てを吸収することはできず、本体のベイクも呻き声を漏らす。
「そうか、お菓子以外にもっ確かにゴチゾウがいた」
ベイクは忌々しげに呟く。
「そう、だからこそ」
ショウマの言葉と共に、その場に次々とゴチゾウが召喚される。
「ワカメブレード」が地面に突き刺さり足場を固定する。
「ゴクゴクレーガン」がエンジンのような器官へと接続され、爆発的な推進力を生み出す。
「スプラッシュトマトボム」が爆発のエネルギーを供給し。
「ニマイガイシールド」がその軌道を精密に制御する。
そして最後に「ブンボーグハンマー」が全てのエネルギーを一点に集中させる巨大な脚部装甲へと変形を遂げた。
「なっ」
「はぁぁ!!」
スプラッシュトマトボムが激しく爆発し、ゴクゴクレーガンがその膨大な熱量とエネルギーを凄まじい勢いで噴射する。ワカメブレードが大地をしっかりと掴み、滑走を支える。ニマイガイシールドが軌道を微調整し、ブンボーグハンマーが全ての破壊力を一点に集約させた。
「まずっ……「フルコース・スマッシュ!!」ぐああああっ!!」
閃光と轟音と共に放たれたのは、ショウマの渾身の一撃「フルコース・スマッシュ」だった。
その圧倒的な質量とエネルギーを集中させた一撃は、分身したベイクですら受け止めきれず、防御姿勢を取っていた本体のベイクに直撃する。
装甲がひしゃげ、悲鳴にも似た金属音が響き渡る。
爆煙と衝撃波が周囲を覆い、地面が大きく抉られるほどの威力。
「ぐっ……この私が……こんな攻撃を……!」
ベイクは苦悶の表情を浮かべながらも吹き飛ばされ、地面を転がった。その身体には深手を負った形跡が見て取れる。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子