ショウマは、叔父の1件を聞いた。
どうすれば良いのか、分からずに戸惑っていた。
店の裏側に座っていた彼は、そのまま上を見上げていた。
「・・・こっちでサボっていた」
「うわっと、エレン」
ショウマが、そう悩んでいた時、隣に何時の間にか立っていたエレン。
彼女は、その鮫の尻尾を出しながらも、座っていた。
それと共に、何時の間にか取り出していた棒付き飴をショウマに渡す。
「食べる?」
「ありがとう」
その飴を受け取ったショウマは、そのまま舐め始める。
それを見ていたエレンは、懐から別の飴を取り出して、舐め始めた。
「・・・ショックだったの、やっぱり」
エレンは言う。
その問い掛けにショウマは目を伏せる。
「やっぱりか」
「ショウマ」
「嬉しいのは確かなんだ。嬉しいと思うよ。ずっと会えなかった自分の肉親なんだから。けどね」
「だけど?」
「もし本当に優さんが叔父さんだったらって思うと。俺の事を知ったらどんな顔をするんだろうなぁって思ってさ」
「・・・ごめん。正直言葉が出ないわ」
エレンもまたショウマの境遇はよく知っているつもりではあった。
それにハーフグラニュートとしても同じ境遇。
だけれども。
他人が口出し出来る物ではない事は分かっていた。
「それに俺の本当の母さんはもう死んでるんだ。もしもそれを言ってしまえば、きっと悲しむかな」
「そりゃあねぇ」
「けれど、言わないわけにも行かないだろう」
「えぇ~そこまで考えなくても良いんじゃないのぉ~?知らない方が良いことだっていっぱいあるじゃない~」
「それが出来れば楽なんだけどね」
ショウマは苦笑いしながら答える。
そう言われたエレンは肩を竦めた後に続けて質問する。
「でさぁ。そもそもその人と会う気はあるわけ?」
「・・・分からない」
「はっきりしなさいよぉ」
「ごめん。それでもまだ整理できてなくて」
「まあ仕方ないわよ。いきなり父親ともう一人の自分を知って混乱してるところだからねぇ」
「うん・・・」
「ならさぁ」
エレンは言う。
「まずは行動しないと意味ないんじゃないの~?とりあえずあってみて、話をしていくしかないと思うんだけどさぁ」
「・・・」
「まあ確かにアンタの場合かなり深刻だとは思うけどねぇ」
エレンもまたショウマの事情は知っている為なのか深く追求することはしなかった。
ただ黙って聞いてくれているようだった。
「まぁ、ショウマがやりたいようにやれば良いんじゃない?どちらにしても」
エレンは。
「私はあんたとずっと一緒にいるから」
「え?」
その一言を聞いたショウマは思わず聞き返す。
「ハーフグラニュートなんて、居場所がない奴らが大半だよ。だから」
エレンは自分が言いたい事だけ言って去っていく。
「私はショウマに付いて行くから」
それだけ言い残し。
「・・・なんだよ」
ショウマはそう呟くがその表情は何処か微笑ましげであった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子