「もぅ、まさか、こっちの世界で色々と仕入れようと思ったのにっ、本当に!」
そうしながら、ニコは愚痴りながら、迫って来るストマック社のグラニュートを睨みながら言う。
「そうは言ってもよぉ、ストマック社の事を気に入らないのは分かるけど、そんな簡単に情報なんて手に入るのかなぁ」
そうしながらも、ビリーは車を運転しながらも、そう呟いてしまう。
「あのぉ」
「どうかしたの?」
「お姉さん達は、なんで、こんな事を?」
そう、疑問だった。
少女とニコ達が出会ったのは偶然。
アンビーが、ストマック社のグラニュートが、彼女を闇菓子のスパイスにする為に襲い掛かったのを目撃した。
そんな少女を助けた事で関わった。
助けてくれたのは分かる。けど、なぜ、そこまで。
「・・・別に、ただ、気に入らなかっただけよ。あのストマック社の事を」
同時にニコはとある事を思い出したように言う。
ストマック社。
グラニュート界において、ある程度の大きな権力を持つ会社。
その力は、グラニュート界全体に見ても大きい。
そして、ニコは。
「闇菓子のせいで、不幸になった人を沢山知っているからよ」
ニコはそう言いながら、思い出したのは、とある少年。
同じハーフグラニュートであるが、交流のあった。
彼は、ストマック社の子供ではあったが、ハーフグラニュートという事で迫害を受けていた。
だからこそ、何時か、彼を買う。
そうすれば、自由になれると。
そう思っていた。
だけど、それが叶う前に、母親共々殺された。
それを信じない為に、この世界に手掛かりを探す為に来た。
「というよりも、ニコの親分、そろそろグラニュートに追いつかれるぜぇ、どうする?」
「どうするって言われても、ここで戦おうにも、私達のじゃ、被害が大きくなるでしょう」
今回、こちらに来た三人の中で、被害を少なくさせる戦いが出来るのは、アンビーだけ。
なので、戦闘のほとんどはアンビーに任せているのだが、そのアンビーは別のグラニュートによって、離れられた。
遠距離での攻撃手段を持っている二人だが、街中でそれを行えば、それ以上の被害が出る。
だからこそ、ここまで控えてきた。
そう考えていた時だった。
「あっ、上!」
「嘘でしょっ」
そうしている間にも、車の上。
見上げた先には、既にグラニュート・マンティスがその鎌をこちらに向けていた。
被害を最小限に。
そう考えていたが、そう言っていられない。
ニコは、武器であるトランクを取り出す。
その瞬間。
「そのまま、向こうに」
「えっ」
聞こえたアンビーの声。
同時に、グラニュート・マンティスが吹き飛ばされた。
見ると、先程、別れたばかりのアンビーがグラニュートを蹴り飛ばしていた。
彼らは、そのまま人気のない場所まで辿り着く。
「アンビー!無事だったの!」
「うん、大丈夫」
「良かった無事で!けど、あのグラニュートはって」
すると、そのまま彼らの前に、ショウマがいた。
「いや、追いつかれているんですけど!」「やべぇだろ」
ショウマに気づいたニコとビリーは慌てるが。
「多分、大丈夫、彼の目的は、どちらかと言うとその子を守る事だから」
「えっ?闇菓子の材料にするんじゃなくて?」
「俺は、そんな事をするつもりはない」
そう言っている時だった。
「おいおい、どんだけ手間をかけているんだよぉ」「うるせぇ」
見ると、そこにはグラニュート・マンティスだけではない。
その隣には、泥や沼を思わせる霞んだ緑の色合いの蛸を思わせるグラニュート、グラニュート・ウィップルがいた。
「さっさとこいつらを始末して、あの子供をスパイスにするぞ」「ちっ、手柄は減るがな」
そうしながら、2体のグラニュートがそう呟く。
「一応聞くけど、オタクは、ストマック社の刺客じゃないんでしょ」
「刺客じゃない。そういうお前達は、闇菓子を作ろうとしているのか?」
「まさか、私達、邪兎屋は、闇菓子の仕事はしていないわ、けど」
同時に、グラニュートを見つめる。
「それを造ろうとしている奴には容赦はしないけどね」「ここだったら、被害は気にせずにいけるって事だよなぁ」
そうして、既に二人も戦闘態勢に入る。
「そうか、だったら」
ショウマもまた、その手にあるガヴガブレイドを構える。
「それで良い!」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子