「うおおおっ!」
ショウマの雄叫びと共に地面を蹴る。
その瞬間──
『シュバッ!』
目にも留まらぬ速さで姿を消した。
マスターモードの真骨頂である超高速移動だ。
「甘い!」
だがランゴは既に動いていた。
黒いオーラを纏った身体が歪み、一瞬でショウマの正面に出現する。
「ッ!」
ショウマの拳が空を切る。
ランゴの肘打ちが横腹を薙ぐ。
「ぐぅっ!」
衝撃で吹き飛ぶショウマ。
だが空中で姿勢を制御し着地すると共に、ショウマは腰にあるガヴを操作する。
それによって、オーバーモードへと変わり、一撃必殺の拳が炸裂する!
「おらあああっ!」
岩盤さえ砕く打撃。
しかし──
『キンッ!』
赤いリボン状のエフェクトが瞬時に広がり円形シールドが出現。
ランゴのオーラシールドがオーバーモードの一撃を完全に防いでいた。
「こんな程度か?」
余裕の表情でシールドを解除するランゴ。
「まだまだ!」
ショウマは諦めない。再びマスターモードに戻ると、超高速移動で翻弄しつつ連続攻撃を仕掛ける。
「やあっ! はあっ!」
『シュババッ!』
残像すら生み出す速度で四方八方から攻撃するショウマ。
だがランゴは冷静にオーラシールドを展開し、その全てを防いでいく。
「凄い……」
観戦席から千束が息を呑む。
「これがショウマ君の本当の力……」
たきなも目を見開いている。
しかし戦況はランゴの方が有利だった。
ショウマの攻撃は全てシールドに阻まれており決定打を与えられない。
逆にランゴの高速移動によるカウンターが何度かヒットしている。
「この程度か」
ランゴは、ショウマは、互いに拳を振り回しながら殴り合う。その殴り合いは、周りの空間を破壊していく。
「ハアァァァ!!!」
「ウォォォォ!!!」
そして、二つの拳が交差する。
しかし、どちらの拳も当たらずに弾ける。
その弾けた拳の衝撃波は周りの物を破壊する。
「いいぞぉ〜!」
柚葉はテンション高く盛り上がる。
「ショウマ!ランゴ!」
千束も応援する。
たきなもまた、ショウマを見守る。
「まだまだ行くぞ!」
ランゴがさらに攻撃を仕掛ける。
ショウマも負けじと反撃する。
そして、戦いは続く。
しかし、戦いの中で、ショウマはある事に気づく。
「えっ……」
ショウマは困惑する。
その困惑に、ランゴは。
「気づいたのか?」
「ああ」
ショウマは頷く。
「これは」
そう呟くと同時に、ショウマは構える。
「来い!ランゴ!」
その言葉と共に、再び激突する。
「ハアァァァ!!!」
ショウマの拳が繰り出される。
「オオォォォ!!!」
ランゴもまた拳を繰り出す。
互いの拳がぶつかり合う。
そして───
衝撃波が広がり、建物を揺らす。
「凄い……」
千束が思わず呟く。
「これが……グラニュートの力」
たきなも驚愕している。
儀玄は無言で見守っている。
一方で柚葉は楽しそうに観戦している。
そんな中、ランゴとショウマの戦いは続いていた。
しかし次第に戦況が変わっていく。
当初は互角だった戦いが徐々にショウマ優位になっていったのだ。
「・・・強いなっ」
ランゴは、それを嬉しく思っていた。そして。
「兄さんっ!」
ショウマは叫ぶ。
その声と共に、ショウマの拳が繰り出される。
「ウォォ!!」
ランゴはそれを受け止める。
そして───
「いいだろう」
ランゴは笑みを浮かべる。
そして次の瞬間───
「!?」
ショウマは驚愕する。
なんとランゴが消えたのだ。
いや正確には高速移動により姿を消したのである。
そして───
『ドゴンッ!!』
凄まじい音と共に何かが吹き飛ぶ。
それは───
ランゴであった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子