ショウマの変貌した姿に全員が息を呑む。
その姿はまさにグラニュートそのものだった。
全身を覆う黒紫色の装甲。
肩と胸には血痕のような赤い模様が浮かび上がり、胸部には金色の螺旋模様が輝いている。
「これは」
その姿に、ショウマは驚きながらも戸惑いの表情を浮かべる。
「ショウマ君!」
千束が悲鳴を上げる。
「大丈夫なんですか!?」
たきなも慌てて駆け寄ろうとするが、儀玄が制止する。
「待て」
儀玄は冷静に状況を見極めている。
「これはショウマ自身の力だ」
その言葉に一同は動きを止める。
儀玄は続ける。
「あれが、ショウマ自身のストマック家の力の解放だ」
「でもあんな姿に変わったら……」
千束の不安そうな声に儀玄は首を振る。
「心配するな。今のショウマは理性を保っている」
そう言われてショウマの様子を改めて見ると、確かに瞳には意思の光が宿っていた。
「うん……」
ショウマは自分の手を見つめながら呟く。
「なんだか……力が湧いてくる」
その言葉と共に全身から禍々しいオーラが立ち昇る。
「これが……本当のグラニュートの力」
ショウマはゆっくりと立ち上がりランゴを見る。
「・・・力は十分に引き出せている。あとはそれを十全とコントロールするだけだ」
そうしながらも、ショウマの溢れ出る力をコントロールさせる為にランゴは立つ。
しかし、その姿はかなりボロボロだった。
それを見たショウマは。
「兄さんけど」
「良いんだ。それに俺はショウマの為に今出来ることをするだけだ」
そう言いながらも、ランゴは再び構える。
「行きますよ兄さん!」
そう言いながらショウマは拳を握り締めランゴに突撃する。
「来い!ショウマ!」
ランゴもまた拳を構える。
ランゴの全身は既にボロボロだった。
左腕は折れて垂れ下がり、腹部には深い裂傷が走っている。
それでも――
「まだだ!」
ランゴは血を吐きながらも立ち上がる。
その姿にショウマは息を呑む。
「兄さん、もう無理だ!」
「黙れ!」
ランゴの怒声が広間に響く。
「俺を、誰の兄だと思っている!」
ショウマの胸中でグラニュートの血が煮えたぎる。
ランゴは最後の力を振り絞り、折れた腕を引きずりながら突進してきた。
「これで終わりだ!」
ショウマは咄嗟にガヴブレイドを構える。
だが――
「ッ!?」
ランゴの動きが突然加速した。
まるで死に際の猛虎のような執念が込められた突撃だ。
「ガアァッ!」
拳が迫る。
ショウマは反射的に防御姿勢を取るが間に合わない。
衝撃が全身を貫いた。
「グハッ!」
背後の壁に叩きつけられるショウマ。
呼吸が一瞬止まるほどの衝撃だった。
「……ふざけるな」
しかしショウマはすぐに立ち上がる。
「こんなところで……終わるわけにはいかない!」
新たに芽生えたグラニュートの力が全身を駆け巡る。
血の模様が更に濃くなり、瞳孔が赤く染まる。
「ショウマ……」
ランゴは満足げに微笑む。
「それでいい……その力こそが……」
ランゴの膝が崩れ落ちる。
限界を超えた身体が遂に機能停止寸前まで追い込まれていた。
それでもランゴは顔を上げ、ショウマを見据える。
「行ってこい……弟よ……」
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子