ランゴの身体がぼんやりと光を放ち始めた。
「兄さん……?」
ショウマが呼びかけるが返事はない。
まるで幻のようにランゴの輪郭が薄れていく。
「ありがとう……」
消えゆく唇がかすかに動いた気がした。
そして――
「兄さんっ!!」
ランゴの肉体は完全に光の粒子となり、風に乗ってショウマのもとへと飛来した。
黄金の流星群のように降り注ぐ光がショウマの体内に溶け込んでいく。
身体の中に感じた感覚。
それは、先程まで空白だった事に気づかなかった力が戻ったのを理解出来た。
けれど、力よりも、寂しさが一番にあった。
「熱い……!でも暖かい……」
胸の中で新たな力が鼓動する。
「・・・ショウマ君」
そんな、ショウマに千束は肩に手を置く。
「大丈夫」
たきながそっと隣に立つ。
二人の体温が冷たい空気に心地よかった。
「うん」
ショウマは頷くと立ち上がる。
「・・・どうやら、グラニュートの本来の力は手に入れる事は出来たようだな」
「はい、けれど」
ショウマはその呟きと共に自分の手を見る。
「・・・このままで、果たして勝てるか」
未だに、大統領に勝てるかどうか分からないショウマ。そんなショウマの不安を和らげるように、柚葉が提案する。
「まあまあ〜!そんなに悩まなくてもいいじゃないっすか〜?」
「でも、柚葉さん……」
「大丈夫だって!みんな力を貸してくれるはずだよ!」
柚葉は自信満々に言った。
「皆?それって」
その言葉に、ショウマは反応する。
「そうっすよ!他のグラニュート達にも協力を仰ごうってわけ!」
柚葉は両手を広げて大袈裟に言った。
「だってさ、大統領って今は一番偉いけど、不満を持ってる人もたくさんいるんじゃない?」
「そうなんですか?」
そう言い、儀玄さん達にも同意を求める。
「確かにそうだな」
儀玄は頷く。
「あの男は圧政を敷いていたからな。その支配に不満を持つ者は多いだろう」
「なら、そういう人たちを集めたらいいんじゃないっすか?ショウマちゃんの仲間になる可能性もあるかも!」
柚葉は指を立てて提案する。
「でも、そんな簡単に協力してくれるでしょうか……」
ショウマは不安そうに言う。
「それは、大丈夫でしょう。少なくともハーフグラニュートの皆はショウマ君と友好的だと思います。それに他のグラニュートも大統領の支配から逃れたいと思う人は必ずいると思います」
たきなが冷静に分析する。
「なるほど……」
ショウマは少し考え込む。
「まあ、とにかくやってみないとわからないっすよ!まずは仲間を集めてみましょう!」
柚葉は明るく言った。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子