「ふむ、邪兎屋か」
無事に事件が解決した。
解決を行った後、邪兎屋の面々が保護をしていた少女は、無事に姉の元へと送られた。
その際の姉が、島田美波である事に、ショウマは驚きを隠せず、彼女に正体がばれないように隠れた。
また、今回の1件が、周囲に知られたら、少女にも危険が及ぼす為に、家族にも秘密にするようにされていた。
そんな事後処理が終わった後、邪兎屋の面々は、喫茶リコリコへと来ていた。
「そう、私達は、こっちの人間界で主に向こうの世界では手に入らない品々を手に入れて売る事を生業にしているの」
「こちらでしか手に入らない品々?」
「そう、こっちの世界ではジャンクと呼ばれている物も、向こうではまだ最新の物である事が多い。そういうのを手に入れる事が私達の仕事」
「実際、ニコの親分やアンビーのようなハーフグラニュートの連中の多くはそういう仕事を行っているぜ」
そうしながら、邪兎屋の面々が、その仕事の内容を言っていた。
「こっちの世界での滞在時間を考えての事なんだ」
「まぁ、ハーフグラニュートは制限時間なんて、ほとんどないけどね、けど、金払いは向こうの方が良いのよねぇ」
「ふむ、金払いか、ならば聞きたい事がある」
「何かしら?」
「雇われる気はないかい?」
「雇うって、私達を?」
それに対して、アンビーは首を傾げる。
「あぁ、グラニュートに対抗する為には、現状の戦力では足りない。それを考えれば、こちらの味方になってくれるグラニュートの存在は頼もしい」
「それは、確かに嬉しい提案ではあるけど、結構命懸けなのよ、こういうのもメンテナンスは必要なんだから」
そう、ニコはアタッシュケースを見せる。
それは、戦闘の最中にアンビーが使っていた武器であり、それはアンビーもビリーも同じだった。
「ふむ、金は、これぐらいはどうかな?」
「まったく、そんな簡単に私がうなずぅく」
そう、ニコが笑みを浮かべる事、数秒。
ミカから提示された料金を見て、黙る事数秒。
椅子からこける事に数秒かかった。
「にっニコの親分っどうしたんだ!って、なんじゃ、この料金!」
「凄い、これって、私達の六ヶ月分の給料はある」
「こちらのグラニュートに対抗出来る力が少ないからね。これぐらいは当然だ」
「勿論、引き受けるわ。まぁ、その代わり相談だけど」
「なんだ?」
「こっちでのセーフハウスって、用意出来るかしら?ストマック社に向こうの世界で狙われたら危険だから」
「ストマック社、それ程の勢力なのか?」
そうしていると、ライカンが店の奥からゆっくりと出てくる。
「ストマック社は、現状、グラニュート界の裏で力を伸ばしている勢力の一つですから」
「あぁ、ライカンの旦那も、こっちに来ていたのか!」
「えぇ、今はここの裏方でサポートをさせて貰っています」
「向こうの世界でもやはり闇菓子は違法なのか」
聞いている限り、その闇菓子の依存性は高く、こちらの世界での麻薬に近いと考えても良い。
ミカの判断に賛同するように、ライカンも頷く。
「ならば、なんとかしなければならないが、ニコ君。少し頼みたい事がある?」
「何かしら?」
「君達の武器を制作しているグラニュートで協力的な人物はいないだろうか?」
「いて、何を頼むのかしら?」
「ショウマ君の持つゴチゾウ。彼らの力を人間でも使えるようにする武器を造って欲しい」
「ゴチゾウって確かショウマの持つ眷属だよなぁ?」
そうしながら、ゴチゾウがテーブルの上に立っている。
「あぁ、理論上は可能となっている。だが、ゴチゾウの力に耐えられる金属がこちらにはない。だが、君達の武器を見る限り、それを可能とする技術が向こうにあるのだろう」
「まぁ、一応ね。それにそういうのに結構得意な所があるわ」
「本当かい?」
「けど、その分、料金は高いけど、良いのね」
不敵な笑みを浮かべるニコ。
それに対して、ミカは。
「彼だけに、全ての負担を負わせたくないからな」
「・・・分かったわ、その依頼、確かに受けたわ」
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子