「西村先生が……ショウマの叔父?」
千束が驚愕の声を上げる。
「デンテ・ストマック……ストマック家の一人」
たきなが冷静に分析する。
「そうじゃ。ショウマは我が甥。血縁上の姪じゃ」
デンテは威厳ある声で肯定する。
「じゃあなんで今まで黙ってたんですか!」
たきなが詰め寄る。
「たきな、そんな」
「だってそうでしょ!ずっと傍にいたんだったら、なんでショウマ君に、その事を話さなかったんですかっ」
それと共にたきなの声は荒かった。
「ショウマ君は、ずっと独りで、こっちの人間界に来るまで辛い思いをしていた!千束や学校の皆さん、それにようやく分かり合えたランゴさん。彼らに会えるまでずっと辛かったのにっ、なんですぐ近くにいたあなたがショウマ君にっ」
そうして、たきなの言葉に対して、ショウマは止める。
「良いんだよ、たきな」
「だって」
「…デンテ叔父さんが、話せなかった理由、なんとなく分かるんだ。今の俺は」
「なんで」
「…俺が優伯父さんに自分の事を言えなかったように、デンテ叔父さんも同じ気持ちだと思うんだ」
「ショウマ君」
それを聞いて、たきなは、ショウマが悲しげな表情を浮かべているのを見ると、それ以上は言わなかった。
「すいませんでした。取り乱しました」
「良い。責められるべきじゃ」
「そういえば、なんで人間界で教師をやっていたんですか?」
ショウマはふとした疑問を抱く
「いやぁ、人間界に行った時に、偶然知ったカオルちゃんと会ってな。人間界での滞在を条件に研究の手伝いをしたんじゃ。まぁ、その成果が」
「もしかして、召喚獣フィールドで、グラニュートの滞在時間が伸びたのって、デンテ叔父さんの仕業」
「まぁ、その儂が通った扉のデータを参考にな、それとその」
「まだ、何か?」
「その、ショウマのガヴを改造したのは、儂なんじゃよ」
「えっえぇぇ!!それは、初耳!」
「…けど、よく考えたら、エレンちゃん達のガヴはどこか小さかったですが、ショウマ君のガヴは他とは違います」
「ショウマは生まれた頃からガヴが小さかった。このままでは生き残れないと考えたブーシュに、改造を頼まれたんじゃ」
「うぅん、それって、ショウマ君のお父さんでしょ、なんというか」
「…正直に言って、良い印象がありません」
「まぁ、奴のやった事を擁護は出来んかもしれない。けれど、奴も奴で色々あったんじゃよ」
そうして、ブーシュの名前を出て、少しだけ不穏な空気になりながらも。
「それで、叔父さんはなんで、ここに」
「…大統領の計画を止める為には、おそらく最大の協力者を先に潰すべきじゃと考えている」
「最大の協力者?」
「…ストマック本社じゃ」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子