ショウマ達が向かった先。
それはショウマが守るべき人間界。
その想い出がある場所。
夜の文月学園は静寂に包まれていた。校舎の窓から漏れる微かな明かりが、月明かりと交錯して幻想的な雰囲気を醸し出している。
「こっちじゃ」
デンテの低い声が闇の中に響く。
一行は足音を忍ばせながら校舎へと近づいていった。
ショウマは周囲を警戒しながらも、幼い頃に過ごした記憶の断片が脳裏によぎる。
ここがストマック家への入口となった場所であり、自身の運命が大きく変わった場所でもある。
「召喚システム……それがストマック家への鍵なのか?」
ショウマが小声で尋ねると、デンテは無言で頷き、古びた鉄製のドアの前に立ち止まった。南京錠がかかっているが、老人は懐から取り出した特殊な鍵で難なく開錠する。
「昔はよくここに出入りしたものよ。ワシにとっても馴染み深い場所じゃ」
重いドアが開く。
召喚システムの部屋に入ったショウマ達の目の前に広がったのは、まさに異次元の光景だった。
薄暗い室内の奥には無数の扉が円形に配置され、それぞれが異なる質感と装飾を持っていた。金属製のものもあれば木材でできたものもあり、中には半透明なガラスのような素材で作られたものさえある。
「これが……」
ショウマの声が驚きに震える。
「そうじゃ。人間界とグラニュート界をつなぐ門。これらのうちいくつかはすでに閉ざされておるが、ワシが使ったものはまだ機能しておるはずじゃ」
デンテが指さす先には、ひときわ大きな両開きの扉があった。表面には古代文字のような模様が刻まれており、淡い青白い光を放っている。
「これを通ればストマック家へ直行できる。ただし――」
老人の顔に険しい表情が浮かぶ。
「警備は厳重じゃ。特に最近は酸賀博士と協力関係にある故に科学的防御システムも導入されておるやもしれん」
千束が鋭い目つきで周囲を見回す。
「どの扉も異様な雰囲気を放ってるね。まるで生き物みたいだ」
たきなも警戒しながら言った。
「ショウマ君、本当にこれで……」
言葉を飲み込むたきなの肩にショウマがそっと手を置く。
「大丈夫。ここまで来たんだから」
三人は頷き合い、大きな扉へと歩み寄った。扉の表面に触れると、まるで呼吸をするかのように脈打つ振動を感じた。
「では行くぞ。覚悟はよいな?」
デンテの確認にショウマは力強く頷く。
「もちろん」
それと共に、真っ直ぐと向かって行く。
扉を開けた先に見えてきたのは、ショウマが見つめた先には、数え切れない程の扉が見えた。
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子