扉の先へと吹き飛ばされながら、ショウマは既にガヴにゴチゾウを装填していた。
「変身!」『ブリザードソルベ! ヒエヒエ!』
鳴り響く音声と共に、変身を終えると同時に、すぐに眼前の敵を踏み台に、そのまま後ろへと大きく跳ぶ。
同時に追撃させないように、大きく息を吐き、氷の息吹でカリエスに向けて放つ。
地面が迫りながら、腹部のガヴから飛び出たガヴブレイドを瞬時に地面に突き刺す。
ショウマは瞬時に状況を把握し、冷気を纏わせたガヴブレイドを構えた。一方のカリエスは巨大な爪を唸らせながら、接近してくる。
「ハッ!」
二人の武器が衝突し、金属音とともに青白い火花が散った。
カリエスの動きは素早く、一瞬たりとも隙を見せない。ショウマはガヴブレイドを回転させながら防御し、同時に周囲の温度を下げていく。
「お前は、一体何者なんだ!」
ショウマの叫び。
だが、カリエスは一切答える事はなかった。
まるで無機質な機械のように、ただひたすらに攻撃を繰り返す。
その異様な光景に、ショウマの警戒心はさらに高まっていった。
次第に周囲の気温が低下していく。
カリエスの爪が振るわれる度に、そこには薄い霜が降り始めている。
それはまさに絶対零度に向かって突き進んでいるかのような異常な寒さだった。
「……なるほど」
カリエスは不意に動きを止めると、低い声で呟いた。
「これが赤ガヴの力か」
その言葉と共に再び鋭い爪が振るわれた。
だが今回はショウマは反応が遅れてしまった。
「しまっ……!」
カリエスの一撃が脇腹を捉え、衝撃と共に床に叩きつけられながらも、既に次の手を打っていた。
『カッキーン!アイスイリュージョン!!』
アイスクリーム状の攻撃効果を複数生成してカリエスの周囲に設置する。
「・・・」「はぁぁぁぁ!」
それと共にショウマの咆哮を合図に鋭いソフトクリーム状に変形させ、ドリルのように同時に相手へ炸裂させる。
「ぐっ……!」
カリエスの体が揺れる。
その隙を見逃すことなくショウマは一気に距離を詰めていった。
冷気を纏わせたガヴブレイドを振り上げると同時にカリエスに向けて渾身の一撃を叩き込む。
叫び声と共に刀身全体に宿った蒼白い輝きが爆発的に膨張していき―――カリエスの巨体を完全に飲み込んだのであった。
だがそれでもなおカリエスは立っていたのだ。
「ふぅ……流石だな、さすがはオリジナル」
「お前は」
そう、ショウマは尋ねる。
「既に俺以外とも戦ったんだろ、オリジナル」
その声で、カリエスが、自分のクローンである事を察するのは十分過ぎた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子