フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

347 / 366
進化せしカリエス

「俺のクローン」

 

「そうだな、お前も知っているように、これまで何人もの失敗作が生まれた。彼らの研究データと共に、俺には数多くのグラニュートの細胞が埋め込まれている」

 

眼前にいるカリエスは、その口を開きながら語っていく。

 

自身がいかにして誕生したのかを語るように。

 

「俺はお前のクローンでありながら、より強くなるために様々なグラニュートの要素を取り入れられているんだよ」

 

「それによって得た力は想像以上だった。俺自身ですら信じられないほどのパワーやスピードを持つようになった」

 

「当然だろう?元々はお前の能力なんだからな。それを強化した上でさらに別の要素まで加わっているんだぞ?」

 

「だが、まだ足りないんだ。もっと強くなる必要がある」

 

「その為にはお前の存在が必要不可欠なんだ」

 

「・・・どういう意味だ」

 

ショウマは目の前にいる敵の言葉に嫌悪感を感じていた。

 

この男の目的は何なのか。

 

そして自分を利用するつもりなのか?

 

「簡単な話さ。オリジナルを超えなければ意味はない。その力で、お前の悲願である大統領を討伐してやるさ」

 

それと共にカリエスの腹部にあるガヴに変化が起きる。

 

ガヴは、赤い模様が入る。

 

それを見たカリエスは、そのままガヴをそのまま動かす。

 

「変身」『ホラー! デストロイ!!』

 

その音声が鳴り響いた。

 

カリエスの身体は、ゆっくりと変化していく。

 

先程までの白い装甲が腐って溶け落ちていき、黒いヘドロエフェクトが新たに纏わりつき始める。

 

その姿はまるで虫歯が進行し、ついに虫歯菌が剥き出しになったかのようだった。

 

「これは……!」

 

ショウマはその変貌ぶりに息を呑む。

 

マントが展開され、禍々しいオーラを放つ新しい装甲。

 

複眼には紫と赤が入り混じり、鋭く光っていた。

 

「くくっ、これが新しい力だ」

 

カリエスの声は低く重く響き渡る。

 

まるで地獄の底から響いてくるような恐ろしさを持っていた。

 

ショウマは一歩後退しながらも、ガヴブレイドを構え直す。

 

「どんな姿になろうと……俺は負けない!」

 

「面白い。ならば試してみるといい!」

 

次の瞬間、カリエスが猛然と突進してきた。

 

先程とは比べ物にならない速度だ。

 

ショウマは咄嗟にガヴブレイドで受け止めるが、その衝撃で地面が大きく陥没する。

 

「くっ……!力が倍増してる!」

 

「当然だ。この姿は全てにおいて前段階より強化されている」

 

カリエスは嘲るように笑いながら続けざまに攻撃を仕掛けてくる。

 

爪こそなくなったものの、その代わりに拳からは猛烈なエネルギー弾が放たれる。

 

ショウマは必死に回避しつつも反撃のチャンスを探る。

 

しかし、その動きは全て読まれているかのように防がれてしまう。

 

「どうした? その程度か?」

 

「ぐっ……!」

 

ショウマは苦悶の表情を浮かべながらも反撃を試みる。

 

ガヴブレイドを振り下ろすが、カリエスは軽々と躱してしまう。

 

逆に背後から蹴りを入れられ、吹き飛ばされる。

 

「まだまだ行くぞ!」

 

カリエスは追い打ちをかけるように突進してきた。

 

その勢いに押されながらもショウマはどうにか体勢を立て直す。

 

「ここまで力が違うなんて……!」

 

「言ったはずだ。私は強化されているとな」

 

カリエスは余裕の笑みを浮かべながら言い放つ。

 

そして再び猛攻を開始した。

 

ショウマは必死に抵抗するが徐々に追い詰められていく。

 

(このままではダメだ……何か手を考えないと!)

 

ショウマは頭の中で思考を巡らせる。

 

しかし、答えが出る前にまたもや強烈な一撃を受けてしまう。

 

「終わりだ」

 

カリエスがとどめを刺そうとしたその時。

 

「終わりじゃないだろ」

 

聞こえた声、それと共に、ショウマの眼前には赤いバリアが現れ、防ぐ。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。