ショウマは、眼前に現れた赤いバリア。
その正体を知っている。
「ランゴ兄さん」
ランゴの能力であるバリア。
それがショウマから放たれている。
以前、その能力を使った時には、マスターガヴに変身していた時にしか現れなかった。
それが、マスターガヴではなくても、発動出来ている。
その事実にショウマは、驚きながらも。
「まだ、戦えるだろ」
自分の中から聞こえたランゴの言葉に自然と笑みを浮かべる。
「戦える!俺はまだ!戦える!」
そう、自分を奮い立てるように叫ぶと共に、その手には新たなゴチゾウを持っていた。
それは、お菓子の家を作った時に生まれたゴチゾウの片割れ。
幸せな時間の象徴であるそのゴチゾウをすぐにガヴに装填する。
『スイーツ!』
そのゴチゾウ、ヘクセンハイムを装填すると共に、ガヴから鳴り響いたのは通常とは異なる音声。
『EATスイーツ! EATスイーツ!ガヴ……ガヴ……』
同時に流れ始めた曲と共にショウマの体は変化し始める。
体から大量の砂糖が放出されると共に、その体に紫色の培養液のような液体が包み込んでいく。
そして変身が完了すると共に響き渡る音声。
『ヘクセンハイム!トリート!』
力が解放されるとお菓子の家がカラフルな粒子となってガヴに集う。
複眼が顔から飛び出して角らしきパーツまで伸びている。
通常のガヴとは異なるデザインとなったその姿は、まるで魔女が住むお菓子の家の一部のようにも見える。
「これが……俺の新しい力」
ショウマは自身の新たな力に驚きつつも、それを確かめるように握りしめる。
そして前方に立ちはだかるカリエスに向き直る。
「おいおい、なんだその姿は」
カリエスは不満げに眉をひそめながらショウマを睨み付ける。
そうしていると、ショウマの横には半透明なランゴがその肩を叩く。
「お前の力、見せてみろ」
「あぁ、分かったよ、兄さん!!!!」
ランゴの言葉を合図に、既にショウマは走り出していた。
マスターガヴのような、目にも止まらない超高速ながら、まるで野性的な獣を彷彿とさせる走り方で。
「ハァアッ!!」
素早い動きで攻撃を繰り出すショウマに対し、カリエスもまた全力で迎え撃つ。
しかし、その力は圧倒的だった。
一撃ごとに空間が歪むほどの威力で攻撃するショウマに対し、カリエスは防戦一方となる。
「なっ」
カリエスは、防御した腕を見た。
防御した腕が、僅かに割れる。
割れた腕は、黒いスライムのように再生していく。
けれど、ショウマの一撃によって、そのスライムの再生を阻む。
「何が起きているんだっこれは」
「どうする? ここで降参するのか…それともここで…俺に倒されるか!」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子