空から舞い降りたショウマは、着地と同時に地面を蹴り、猛スピードで城へと突進した。周囲に配置されていたフェイクガヴたちが一斉に銃口を向ける。
「ほぅ、あれがオリジナルの赤ガヴか。この眼で見るのは初めてだな」
そうして、ボッカは未だに余裕の表情を崩さなかった。
フェイクガヴ達の銃弾。
それが、ショウマへと向かって、襲い掛かろうとした。
だが。
「市民への無差別の攻撃、それにより武力行使を実施する!」
「むっ」
それと共に聞こえた声。
見ると、それとは別の方向から聞こえた声を見つめると。
「パパ、あれって」
「・・・治安局に対ホロウ6課、それにオロボスまで」
そこには、グラニュート界の治安を守る者達がそこにいた。
本来ならば、その立場はボッカを守る為の組織。
だが、彼らは、市民を蔑ろにした行動を見て、その防衛の為に動いていた。
「これも、狙いか」
ボッカは苦笑する。
確かに、グラニュートの市民には圧倒的な武力を見せれば大人しくなると考えていた。
しかし、それはあまりにも浅慮過ぎた。
グラニュート達は恐怖で縛るだけでは抑えられない。
「ぐっ、まさか、ここで出てくるとはっ」
そうしている間にも、ショウマは既に走っていた。
元々、高い跳躍力を持つポッピングミの力で、フェイクガヴの銃弾を避けながら前へと進む。
フェイクガヴ達が慌てて追撃しようと銃口を向けるが、ショウマは既に空中に跳ぶ。
空中に跳び上がったショウマは。
「ここからだったら!」
次の瞬間、赤ガヴから飛び出たブルキャンバギーが飛び出る。
「千束!たきな!」「待っていたよ!」「分かりました!」
ショウマが叫ぶと同時に、バギーの側面が開き、乗り込み口が出現した。千束とたきなが素早くバギーに飛び乗る。
「行くぞ!」
ブルキャンバギーが猛然と加速し始めた。
地面を蹴る轟音と共に、フェイクガヴ達の群れへと突進する。
バギーのタイヤ部分の大型ガトリング砲が火を噴き、無数の弾丸がフェイクガヴを次々と粉砕していく。
「このまま行くよ!」
それと共に、真っ直ぐと大統領の城の扉を破壊する。
「たきな、千束!」
「分かりました!」
「任せて!」
千束が叫ぶと同時に、バギーは大統領の城へと真正面から突入する。
城の内部に突入した瞬間、城内の警報が鳴り響いた。
「来たか」
ボッカは薄く笑みを浮かべながら城内へと通じる廊下を見下ろした。
「面白い。どれほど通用するか見せてもらおうか」
ショウマたちはバギーのスピードを落とすことなく一直線に突き進む。
「覚悟はいいか?」
ショウマが後部座席から叫ぶと、千束とたきなが頷く。
「もちろんだよ!」
「行きましょう!」
「突撃だ!」
ショウマが叫ぶと同時にバギーは一気に加速し、城内へと突入していった。
ボッカは高台からその様子を見下ろしながら冷笑する。
「さて、どうやって切り抜けるのか見せてもらおうか」
ボッカは悠然と椅子に腰掛けながらその成り行きを見守っていた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子