「あれって、明久君の」
そこにいたのは、明久の召喚獣。
それに対して、驚きを隠せなかった。
けれど、それだけではなかった。
次々と聞こえて来た声と共に、ボッカに攻撃を仕掛けてきたのは、召喚獣達だった。
「皆が、なんでここに」
驚きを隠せない最中で、ショウマの変身も解除される。
ゴチポットのエネルギーが切れ、これ以上のマスターガヴには変身が出来ない。
その宣告でもあった。
すると、千束の持つスマホが鳴る。
そこには。
「ショウマ君!大丈夫か!」
聞こえて来たのはクラスメイトの声。
「皆、なんで」
「学校で凄い騒ぎになっていたから、すぐに行ったんだ!そこで、校長先生から話を聞いて」
「なんとか助けにならないかって、相談して、それで召喚獣をこっちで召喚出来るのが分かったから」
「だから」
そうして、周囲を見れば、そこには、これまでショウマと共に戦ったFクラスだけではない。
これまで戦ってきた多くの召喚獣が、そこに集っていた。
「鬱陶しいな、ひれ伏せ」
その一言と共に、ボッカの周囲にいた召喚獣達が、一斉にひれ伏す。
「皆っ」
ショウマは、一瞬、戸惑う。
だが。
「舐めるんじゃねぇよ!」
「なに?」
しかし、そこで立ち上がったのは、明久の召喚獣だった。
彼だけじゃない。
多くの召喚獣達が立ち上がっていた。
「俺達は、これまで数多くの理不尽と戦ってきたんだ」
「Fクラスという環境でも諦めない戦いを」
「ショウマというとんでもない奴を相手に戦ってきたんだ」
『だから、ここで諦められるかよ』
そうして、召喚獣達が、次々とボッカに攻撃を仕掛けていく。
圧倒的な数による物量。
それらを見ていたショウマは、立ち上がる。
「邪魔だぁ!」
そう、ボッカの叫びと共に、その身体は変化する。
黄金の豪奢なガントレット、グリーブを装着しており、それがボッカの本気である事を。
「全く、闇菓子の材料如きがっ」
そう、呟いていた。
だが、変化したのは、ボッカだけではない。
何よりも変化したのは、ショウマ。
それを、彼は長年の直感で理解した。
「諦めない、そうだ、俺は、それをずっと知っていた」
ショウマは、既に懐からグミを取り出し、一口、食べた。
「学園で、どんな理不尽でも戦い続ける。そこで出た不屈のFクラス魂。それが、俺の俺達の力だ!」
その感情が共鳴するように、現れたのは、赤い燃え上がるようなゴチゾウ。
そのゴチゾウを、手に持ったショウマは、そのままガヴに装填する。
『グミ!EATグミ! EATグミ!ガヴ……ガヴ……』
「なっ」「これは」
そうして、ショウマがゆっくりと構えると共に、その身体は燃え上がる。
それを見たその場にいた全員が驚きを隠せない最中。
最初に危機感を感じたのは、ボッカだった。
「やらせるか!」
そう、ボッカがショウマに向けて、拳を向けた瞬間。
『アメイジングミ〜!ジューシー!』
鳴り響く音と共に、ショウマは既に変身が終えていた。
迫るボッカの一撃を、眼前に現れた赤いエネルギーのシールドによって、完全に防がれる。
同時に、その手に持つランゴの剣によって、そのまま切り裂く。
「ぐっ、こっこれは!」
ランゴの剣から放たれる熱気。
その熱気と同時に切り裂かれた事によって、ボッカの腕は溶けかけていた。
そうして、新たに生まれたショウマの姿は赤く染まっていた。
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子