「ハーイ!カフェリコリコ!」
その明るい声と共に、電話の向こうにいる相手に対して千束は大声で返事する。
「楠だ、仕事の話だ」
そう、電話の向こうにいる楠に対して、千束に向けて告げる。
「仕事は今は出来ません!何だって、今は、私達はハワイにいるのですからぁ!」
そう、千束は宣言する。
「パスポートはどうしたんだ?」
「ふふっ、そこは問題なし。なんだって、グラニュート界を経由をすれば、その辺の問題は問題なし!大統領にもちゃんと許可を貰いましたからぁ」
「はぁ、本当に」
その言葉に対して、楠は呆れている。
「現状、こちらの人間界とグラニュート界。これまでは隠された二つの世界が明らかになった。両方の世界では混乱があるのは分かっているだろ」
「えぇ、でも、ハーフグラニュートがいるのは当たり前だし、今だって」
「今だって」
そう、千束の言葉に、楠は思わず反応する。
「・・・なんでもないでぇす」「待っ」
そう楠の言葉を遮りながら、電話を切る。
「千束?誰からだった?」
「千束のファンって」
そうして、帰ってきたショウマを見て、千束は固まった。
「どうかしましたか、千束って」
そう、彼女達が見つめた先には。
「なんというか、色々とピンチなんだけど」
「これって、どうする!」
そこには、リコリコのメンバーと共に、ハワイに来ていたクラスメイト達もいた。
だが、彼らが運んできた人物。
それは、1人の青年だった。
気絶している様子であり、普通ならば問題ない。
だが、彼らが一番に疑問に思ったのは。
「えっと、それって、もしかして、白いガヴ?」
「うん、たぶん、俺のクローンかも」
そこにいる青年の腰にある白いガヴを見て、思わず顔を引き釣る。
そうして、悩んでいると、ショウマの元に一つの電話が。
「あっ、もしもし、ライカン!久し振り!」
『お久しぶりです、ショウマ様。そのショウマ様に、一つ、お伝えしなければならない事があります』
「えっと、それって、どんな事?」
『実は、先程、ニエルヴへの尋問を行っていた際にハワイにて実験を行っていた事が判明しました』
「・・・それで」
『そして、その裏には、どうやらミュータと呼ばれる組織があり、彼らに情報提供を行っていたらしいです。彼をこのまま放っておけば、おそらくは両世界の危機になると思われます』
その一言に、その場にいた一同は、静まりかえる。
「・・・まさか、旅行先までこんな事に」
「どうするの?」
それに対して、ショウマは。
「・・・まぁ決まっているけどね」
「そうだね」
そうしていると、青年は、ゆっくりと起き上がる。
「あれ、ここは?」
今回で、無事最終回を迎えましたフルコースとライダーと学園生活。
去年のガッチャードに続き、現在放送中のガヴを追い続けるように書いた今作は、本当に思い出深い作品となりました。
書いている最中でも気づきましたが、今作はバカテス要素よりもむしろリコリス・リコイルの要素が強く出ていました。
それでも、バカテスの明るい要素は、ガヴでのショウマの暗い心を照らす要素として描きたく、書かせて貰いました。
また、ゼンゼロに関しては、異世界の設定をより生かしやすく書かせて貰いました。
当初の想定とは違ったストーリーへとなってしまいましたが、それでも、ここまで書き続けられたのは、本当に皆様のおかげです。
ありがとうございました。
また、次回作に関しては、来週の9月7日にて、仮面ライダーゼッツの放送に合わせて、連載を始める予定となっています。
それに合わせた予告編なども行う予定なので、ぜひ。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子